佐渡島庸平(コルク代表)
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本当の理解とは、「分けて考える」の先にある
ぼくは昔から食べることが好きで、大学生時代はアルバイトで貯めたお金で、一流と呼ばれるレストランに足を運ぶことが趣味だった。
一流の料理人がつくる料理は、ただ美味しいだけではない。
そこには料理人の魂みたいなものが息づいていて、その人の哲学が凝縮されているように感じる。それは世界観といってもいいかもしれない。そういう料理を食べ終わると、いい作品を読み終わった後のような気持ちになる。
ぼくが思う
臆せず挑戦に踏み出せる『なあんだの法則』
「人は、人によって磨かれる。」
人はひとりで勝手に育っていくものではない。人は、人に揉まれて、磨かれ、育っていく。
だから、人が成長していくために重要なのは、本人の覚悟や意思の強さではなく、仲間と切磋琢磨しあえる「環境」だと、ぼくは考えている。
ドラゴン桜では、『なあんだの法則』というものが登場する。
なぜ東大に合格するのは、進学校の生徒が多いのか?。この質問に対して、「進学校には、そもそ
まきこまれ上手こそが、人生をより楽しめる
新しい視点を得るために、普段とは違うポジションの経験は重要だ。
そうした話を、先日『見えないものに気づく、大胆なポジションチェンジ』というnoteに投稿した。
物事を見る枠組み(フレーム)を変え、違う視点で捉え、新しい発見や学びを得る。そうすることで、得られるインプットの量と質が変わり、価値基準が磨かれることで、アウトプットに大きな変化が生まれる。
いかに視点を固定化せずに、枠組みに揺さぶり
他者の足跡を追うことで、自分は何者かを知る
「成長し続けることが重要」という考えは、一般的なものにみえる。だが、人生において大切なのは、成長よりも「成熟」だと考えている。
ぼくが考える成熟とは、社会が求める基準を手放し、自分なりの基準を手にいれ、それを楽しみながら追求することだ。
成長は数値で測ることができるが、成熟は数値で測る事ができない。成長は一方向に加算的に進むものだが、成熟は多方向に広がり、時に矛盾を抱えるものだ。成熟とは、その
どういう“枠組み”を持つと、自分を夢中にできるか?
“今後……二度と「頑張る」とは言わない。
「全力」「がむしゃら」「必死」。これらの言葉も今後使わない。”
『ドラゴン桜2』で、桜木は生徒たちに向かって、「頑張る」という言葉を口にすることを禁じる。
「頑張る」は精神的興奮で課題克服を図ろうとする勢いだけの感嘆符でしかない。「頑張る」という言葉は使わずに、「なんのために、何をするか」を考えて、機能的に話すことを習慣にしようと、桜木は言う。
自分
見えないものに気づく、大胆なポジションチェンジ
何かが「無い」ことに気づくことができても、何かが「ある」ことに気づくのは難しい。
ありがたいのだ。
ひとり暮らしをして、はじめて親のありがたみを知るように。
海外旅行に行って、はじめて日本のインフラの利便性、文化の豊かさを知るように。
あることの存在に気づくには、「視点」を変えるしかない。
例えば、妻に遠出の予定が入り、ぼく一人で子どもたちを見ないといけない時、普段は気づけなかったことが沢