佐渡島庸平(コルク代表)

コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。

コルク佐渡島の『好きのおすそわけ』

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などのマンガ・小説の編集者でありながら、ベンチャー起業の経営者でもあり、3人の息子の父親でもあるコルク代表・佐渡島庸平の思考を「おすそ分け」していくマガジンです。表では書きづらい個人的な話を含め、日々の日記、マンガや小説の編集の裏側、ここだけの対談レポート記事などを公開していきます。 詳しくは:https://www.sady-editor.com/n/ncaf941f64a0d

すべて見る
  • ¥800 / 月
  • 初月無料

「私らしく」とは、本当に大切なのか?

自己啓発本の帯を見ると、「私らしく生きる」とか「自分らしく働こう」といったメッセージをよく目にする。だが、果たして、「私らしく」とは本当に大切なのか? 以前、『昔と違って、“虚無主義”に陥らない理由』というnoteにも書いたが、ここ最近のぼくは「私」を手放すことを意識している。 仏教には「色即是空」という言葉がある。すべての形あるもの、物質的なものは、その本質においてはどれも実体がなく、「空(くう)」であること。それゆえに、なにものにも執着してはならないという考えだ。

スキ
78

他人への印象なんて、どれもいい加減

他者を理解するとは、どういうことだろう? ある人の行動が、その人の性質によるものか、環境によるものか、どうやって見分けるといいのか。 ぼくは、毎週ブログを書いているが、これすらもぼくも性質によるものか、環境によるものかわからない。 ぼくらは噂話をする。「あの人は、誰にでも優しいよね」とか「いつも気難しい」とか。その噂話は、その人へとにじり寄っているのか。全く近寄っていないのか。 他者への印象って、どれも実にいい加減なものではないかと、子育てをしながら思うことがあった。

スキ
240

言葉の語源を遡ると、違う景色が見えてくる

思考は言葉でできている。言葉に敏感になり、言葉への解像度を高くすることは、自分の思考を深めることに繋がる。 そして、言葉への解像度を高くするには、その言葉の語源をさかのぼることが欠かせない。 そのことを改めて感じさせてくれたのが、若松英輔さんが書いた『はじめての利他学』という本だ。 おそらく「利他」というと、自分を犠牲にし、他者のために奉仕するイメージを持っている人が多いと思う。「利他」の反対語は「利己」で、相手のために自分の利益は顧みないという捉えられ方が一般的だろう

スキ
100

「もう死にたい」という気持ちの裏側

平野啓一郎の小説『空白を満たしなさい』がドラマ化する。NHKの土曜ドラマで、6月25日(土)から全5回で放送される。 この作品は30代前半の頃に担当編集として関わったものだが、この仕事がなければ、ぼくの30代は現在とは全く違うものになってしまったかもしれない。それくらい、ぼくに大きな影響を与えた作品だ。 この作品は、自殺が大きなテーマとなっている。 主人公は30代半ばの会社員の男性で、会社の会議室で目覚めるところから物語ははじまる。その夜、帰宅すると妻から「あなたは三年

スキ
199

東京マンガレビュアーズ厳選おすすめ漫画レビュー

東京マンガレビュアーズの三桁を超えるレビューの中でも、面白い!これは売れた!など、特徴的なレビューを編集部で厳選してまとめていきます。ぜひご覧ください。

すべて見る
  • 28本

K-1、PRIDE、RIZIN…一日限りのプロ格闘家が、日本格闘技界の夜明けを告げる『七帝柔道記外伝』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部) 【レビュアー/堀江貴文】 まず、「外伝」とある通りこの物語はあくまでも『七帝柔道記』のスピンオフ漫画である。が、私は『七帝柔道記』を読まずにこの漫画を読んでしまった。東京マンガレビュアー

スキ
16

天才シンガーの華々しいデビューを支える、音楽業界の生々しい舞台裏『アンサングヒーロー』

【レビュアー/ミヤザキユウ】 創作ビジネスはしんどいよマンガ、ゲーム、映画、そして音楽などなど、創作でビジネスをやるのはしんどいことです。 テクノロジーの発達に伴って、ひと昔前とは比べ物にならないくらいやりやすくなったのは間違いありません。新たな表現を模索するペースも段違い。それでも、創作の根っこにあるのは「今までなかったものを作る」ことなのは変わりません。 だから本当にいいものができるのかどうかは最後まで誰にも分かりません。しかも、それを繰り返していけるかどうかも不明

スキ
90

ホリエモンが「今年のイチオシ」と語り親近感まで抱いた、普通の女子高生の生きづらさとの向き合い方『スキップとローファー』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部) 【レビュアー/堀江貴文】 東大を目指し進学校のない田舎町から上京してきた女子高生が主人公の物語。 私も主人公よりもっと田舎の街に生まれて、実家から通える距離に進学校がなかったら同様の境

スキ
21

セックスは好意の証? 軽度の知的障害者の生々しい恋がヒリヒリ痛い『初恋、ざらり』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】

【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部) 【レビュアー/堀江貴文】 軽度の知的障害者の可愛い女の子の恋愛を描いた漫画。 軽度の知的障害は外見からはもちろん区別もつかず、ちょっとおっちょこちょいだなぁとか、空気読めてないなぁとか

スキ
14

水曜のマンガ道【サディ×しーげる マンガ編集者談議】

毎週水曜日、夜22時からyoutubeで生配信中!マンガ家さんやマンガ家を目指す方のための番組「水曜のマンガ道」。その中でも毎月第1週目に行われているマンガ編集者佐渡島庸平さん×鈴木重毅さんの対談を、MCであるなっちゃんが気まぐれに記事化しています。

すべて見る
  • 4本

【サディ×しーげる マンガ編集者談議】SNS時代の編集者の育て方とは?

マンガは紙で読むよりも、インターネット上で、なんならSNS上で作者の方自らが投稿したものを読む機会がぐんと増えました。 そんな時代の作品づくりや編集者のあり方は、やはり大きく変わっているようです。 今回のお話、私は頭が固いのか「え?そんなのアリ??」となかなか理解できなかった内容や、私自身が苦手とするSNS発信の心得をふんだんにお聞きすることができました。 編集者の方、マンガ家の方にはもちろん、少しでもSNSで発信してみようと思っている方にもぜひお読みいただければと思い

スキ
18

【サディ×しーげる マンガ編集者談議】新連載を多くの人に届けるコンテキストとは?

「マンガは、中身が面白ければヒットするものでしょ!」 イチ読者の私は当然のようにそう考えていましたが、編集者お二人の話を聞いているとどうやら作品を沢山の人に読んでもらうには「コンテキスト」というものがかなり重要らしい……。 「コンテキストって何?」そんな基本的な質問から出発した今回の対談。プロの編集者さんや作家さんだけではなく、これから目指す方や私のような読み手側の方にとってもとても興味深い内容となりました。 この記事は、編集者 佐渡島庸平さんのyoutube番組『水曜

スキ
97

【サディ×しーげる マンガ編集者談議】連載1話目をどう作る?

「続きを読みたい!」と思える第1話と、「もう読まなくてもいいかな…」と思ってしまう第1話。作り手側の苦労も知らず、イチ読者としてはなんとなーく自然と判断してしまうところ。 では、続きを読みたくなる第1話にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?作家さんや編集者さんは、どんな工夫をして連載第1話を作っているの? この記事は、編集者 佐渡島庸平さんのyoutube番組『水曜日の佐渡島』で行われた鈴木重毅さんとの対談を、MCを務めさせて頂いた私、なっちゃんがまとめたものです。

スキ
20

【サディ×しーげる マンガ編集者談議】魅力的なキャラクターをどう生み出す?

「マンガはキャラクターがすべて」  え、そうなの?! どうやら読者がキャラクターに魅了されファンになることで、作品自体も長く愛されるものとなるらしい。 マンガを描いたことも編集したこともない私にとっては目からウロコの話ですが、マンガ家さんはじめ作り手側の皆さんにとっては一番の肝であり難しいところでもあるのだとか。 じゃあ、魅力的なキャラクターってそもそもどういう人物なのか?どう生み出せばいいのか?    この記事は、編集者 佐渡島庸平さんのyoutube番組『水曜日の

スキ
121

病みを聞いてくれ

市原が佐渡島さんに医療情報発信についてのあれこれを送り付けて読んでもらうためのマガジンです。

すべて見る
  • 3本

コレドナ感がない

こんにちは。はじめまして。Shin Ichihara/Dr. Yandelです。 ツイッターでは「ヤンデルさん」と名乗っています。フォロワーはもうすぐ11万人くらいです。病理医という少々マイナーな仕事をしているので、物珍しさもあり、多くの人々がフォローしてくださっています。 最近は、やさしい医療情報をみんなとシェアするにはどうしたらいいか、みたいなことを、ずっと考えています。 ・・・ 最近のぼくは、場合や居場所に応じて、「違うストーリーの登場人物」として暮らしている。

スキ
184

この先は有料でもいいです

佐渡島さんからお返事がきた。どうもありがとうございます。 骨太で、これから何を考えていかなければいけないのか、ぼくらに何が足りていないのかが、とてもわかりやすい。問題提起としてこれ以上ないくらいいい記事。皆さんもぜひ読んでみてほしい。 全編読み応えのある記事だが、ぼくがこれからお返事を書くにあたって、一部を引用させてもらうことにする。 まずは、ここだ。 病気に関する「正しい知識」を手に入れても、患者や家族にとってはどうしようもない。患者がガンを検索する時、「ガンとは細

スキ
325

野菜をどう売るか

佐渡島さんのマガジン「週刊!編集者・佐渡島の『好きのおすそ分け』」で、おたより募集がはじまったとき、ぼく(病理医ヤンデル)はすぐにたよりを送った。 ある話題について、彼に聞いてもらい、何かを言って欲しいと思った。 それは、佐渡島さん以外の人とも何度か話してきた話題である。ぼくが長年取り組んできたことでもある。ある程度の答えは持っている。それでもなお、「佐渡島さんだったらどう感じるだろう」と思った。 ぼくの質問は、もしかすると、誰にとってもお節介なことかもしれない。たとえ

スキ
89

コルク佐渡島氏が考える「価値」

NVICが京都大学経済学部において、開設している寄附講義「企業価値創造と評価」。2019年度6月に行われた、株式会社コルク代表取締役の佐渡島庸平氏による「コルクの企業精神と役割」と題した講義の様子に、講義を聴いたNVIC奥野からの佐渡島さんへの手紙、そして佐渡島さんからの返信を加えた特別編集版をマガジンにまとめお伝えします。

すべて見る
  • 8本

将来性は「3つの軸」から捉える。長期的な視野の養い方について、奥野一成さんに聞く。

編集者という仕事の一番、面白いところは、一流の人に会えるところだ。『インベスターZ』というお金についての漫画の編集をする中で、一流の投資家に取材してきた。 中国で活躍するある投資家が、「日本で一番すごい人は奥野さんです。ぜひ会ってください!」と紹介をしてくれた。 そして、奥野さんと会って、僕もすっかり魅了された。奥野さんがやっていることは、シンプルだった。価値があることをしているけど、世間からは気づかれていない企業を見つけて、その会社の株を長期的に保有し、応援する。 奥

スキ
52
有料
500

『佐渡島庸平という人』 【京都大学寄附講義を終えて NVIC奥野一成】

佐渡島さんとの出会いは比較的新しい。 講義録でもある通り、ある運用友達からの紹介で「面白い人がいる」と聞いて会ったのは今年の初めだった。 表参道のカフェでお互いに小一時間話しただけだが、「この人は僕と同じ種類のことをやっている」と直感した。 佐渡島さんが対象にするのは漫画家・作家であり、そのコンテンツを取り扱う。 僕は運用者であり、もっぱら興味の対象は企業価値とその株価である。 一見全く異なることをしているように見える。 本当にそうだろうか? 佐渡島さんは「その漫画家

スキ
29

『京大生vs佐渡島庸平』 【株式会社コルク代表取締役 佐渡島庸平氏 京都大学寄附講義から】

変化を感じる、自分を知る、挑戦するためには体感するしかない 質問① TikTokというアプリ中国出身のものです。去年くらいからでしたか、短い動画が制作できるアプリが日本市場に入ってきているようです。TikTokというアプリですが、それが注目を集めていると聞いています。そこの動きについてお聞きしたいのです。 【佐渡島氏】 TikTokを観ている人、いますか? わずかですがいらっしゃいますね。僕が知っている世間の20代の流行と、この講義に出席している人たちの流行にかなり差が

スキ
15

『自分の好きな分人が活躍する社会 Vtuberという体験』 【株式会社コルク代表取締役 佐渡島庸平氏 京都大学寄附講義から】

自分の好きな分人が活躍する社会 今日ここにいる皆さんが、必ずしも自分の人生に満足しているかどうかはわかりません。しかし、これまで話したように家族、友達、職場、アルバイト先で、必ず皆さんの分人が構成されているはずです。 でも、どの分人にも自分で好きになれる分人がいない。 そのときにVR (Virtual Realityバーチャルリアリティ、仮想現実。コンピュータで作られた三次元空間を、視覚をはじめとする感覚をとおして疑似体験できる技術、以下VR)空間で新しい分人を持つと、全然

スキ
14