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コルク佐渡島の『好きのおすそわけ』

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などのマンガ・小説の編集者でありながら、ベンチャー起業の経営者でもあり、3人の息子の父親でもあるコルク代表・佐渡島庸平の思考を「おすそ分け」していくマガ… もっと読む
表では書きづらい個人的な話を含め、日々の日記、僕が取り組んでいるマンガや小説の編集の裏側、気になる… もっと詳しく
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記事一覧

子どもに“委ねる“覚悟と、子離れの難しさについて

期待を手放し、相手を信頼し、ただただ見守る。 子育てをしていると、この「見守る」について…

どんな世界でも、「やりすぎる」は体現できる

コルクでは、行動指針のひとつに「やりすぎる」を掲げている。 新人時代は、とにかく「スピー…

目には映らない、街に漂う「文化の香り」

先日、アブダビに出張し、数日間滞在した。 アブダビといえば、中東でも屈指の近代都市だが、…

型を固めることで、「オルタナティブ」は生まれる

どうやって編集者が育つ組織をつくりあげていくか? ぼくのnoteで何度も触れているが、コルク…

コルクが目指す創作とは、「ネタづくり」ではない

先日、映画『PERFECT DAYS』の共同脚本・プロデュースを担当した高崎卓馬さんと対談するイベン…

編集者自身の世界を変える、作品づくりのあり方

「物語の力で、一人一人の世界を変える」 このミッションをコルクでは掲げているが、自分の世…

自分のポジションを手放す、大切さと難しさ

どうやって編集者が育つ組織をつくりあげていくか? 新年投稿した『コルクで実現したい、編集者集団の在り方』というnoteにも書いたが、コルクの経営者として、いま最も力を入れていきたいテーマだ。 人は環境によって育てられる。環境が変わると、環境から受け取る影響によって、それぞれの行動が変わる。「コルクらしさ」が発酵されるような環境とは何か。その発酵がうまく進むような仕組みとは何か。 それを考えるだけでなく、幾つかの仮説を実行に移し、実験と検証を進めていく。それが、今年やり切

自分を知る手掛かりとして、物語を読み返す

ぼくのnoteでは「自分を知る」ことの重要性を繰り返し書いてきた。 何に喜びや安心を感じ、何…

異なる世界観に気づき、どう受け入れていくか

見えないものは、記録に残らない。 けれども、社会を本当に動かしてきたのは、見えないもので…

編集者が育つ環境を整えるべく、自分の「べき」を棚卸し

ぼくにとって、アウトプットとは、自分の思考を整理し深める行為だ。 本を書く行為も、そのひ…

コルクで実現したい、編集者集団の在り方

新年が明けた。 2024年の誕生日を迎えると45歳になる。いよいよ40代も中盤に差し掛かってきた…

“友達でいる理由”を尋ねられる相手は何人いるか?

「なぜ、あなたは私と友達でいてくれるのか?」 このnoteを読んでくれている人で、こんな質問…

生活リズムを揃えるが、協力関係を築く基盤

先日、妻が東京に出張する予定が入り、妻不在で3人の子どもたちと週末を過ごすことになった。 …

エージェントにおける、これからの編集者の役割

ぼくの編集者観は、年を経るごとに変化を続けている。 以前のぼくは、ベテランマンガ家や編集部から学んだ知識や技術を、新人マンガ家に伝えることが編集者の役割だと考えてきた。だが、それだと学びとしては遅い。自分で課題に気づき、自ら調べるほうが圧倒的に成長は早い。 『ドラゴン桜2』で「教師は、教える人から、寄り添う人にならなくてはいけない」と主張しているが、編集者も全く同じだ。 ティーチングからファシリテーターへ。自分の役割をそう変えたいと気づき、ここ数年は思考の癖や習慣をアン