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コルク佐渡島の『好きのおすそわけ』

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などのマンガ・小説の編集者でありながら、ベンチャー起業の経営者でもあり、3人の息子の父親でもあるコルク代表・佐渡島庸平の思考を「おすそ分け」していくマガ…
表では書きづらい個人的な話を含め、日々の日記、僕が取り組んでいるマンガや小説の編集の裏側、気になる…
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記事一覧

もし遺書を書くなら、そこに何を書き記す?

自分は次の世代に何を「引き継ぎ」たいのか。 先月『贈与の存在に気づき、次の代に引き継いで…

“Common”となるコンテンツを、どう生み出していくか

オリジナリティとは何なのか? これまでの時代、他の人が絶対にマネできない卓越したクオリテ…

「変化の激しい時代」という言葉への違和感

思考は言葉でできている。だから、思考を深めるためにできることは、一つだけ。言葉を精査する…

絶対と見えて“不確か”な、概念の囚われに気づく

仏教には「色即是空」という言葉がある。 すべての形あるもの、物質的なものは、その本質にお…

編集者としての気概を、問いただされた作品

世の中のあらゆるところで「エンタメ化」が進んでいる。 エンタメにおいて重要なのは没入感だ…

身体感覚に耳を澄ませ、「からだメタ認知」を高める

クリエイティブであるとは、どういうことか? 一流のクリエーターと会うと、ふとした会話の際…

物語を語ることによって、自分の経験を客観化する

ぼくにとって、読書とは「作者との対話」だ。 「なぜこの一文を書いたんだろう?」「あえてこの言葉を選んだのはどういう理由だろう?」と考えながら、一文一文を読んでいると、頭のなかで作者と会話してるような気分になる。 ぼくは、作者が書いている内容に共感してではなく、それを書こうとしている作者の姿勢や生き方に共感して、その作者を好きになるのだろう。 村上春樹の『風の歌を聴け』の冒頭に、こんな文章がある。 自分の中で折り合いをつけられていない経験や感情を、物語として描いてみるこ

贈与の存在に気づき、次の代に引き継いでいく

数年前から、「引き継ぐ」という言葉について、よく考えるようになった。 ぼくらの日常は色ん…

“情報“として伝えるのと、“物語“として伝わるの違い

「物語の力で、一人一人の世界を変える」 このミッションをコルクでは掲げているが、最近、「…

固定化された“知”ではなく、動的な“知”をどう学ぶか?

現在、長男の不登校が続いている。 少し前に投稿した『子どもに“委ねる“覚悟と、子離れの難…

作家性を損なわずに、作品を世界に届けるには?

昨年、中国へ出張した時に感じたことを、『復讐もの以外描けない。この現実について思うこと』…

本当の理解とは、「分けて考える」の先にある

ぼくは昔から食べることが好きで、大学生時代はアルバイトで貯めたお金で、一流と呼ばれるレス…

臆せず挑戦に踏み出せる『なあんだの法則』

「人は、人によって磨かれる。」 人はひとりで勝手に育っていくものではない。人は、人に揉ま…

まきこまれ上手こそが、人生をより楽しめる

新しい視点を得るために、普段とは違うポジションの経験は重要だ。 そうした話を、先日『見えないものに気づく、大胆なポジションチェンジ』というnoteに投稿した。 物事を見る枠組み(フレーム)を変え、違う視点で捉え、新しい発見や学びを得る。そうすることで、得られるインプットの量と質が変わり、価値基準が磨かれることで、アウトプットに大きな変化が生まれる。 いかに視点を固定化せずに、枠組みに揺さぶりをかけていけるか? この揺さぶりが上手い人ほど、何歳になっても探求の旅が終わら