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コルク佐渡島の『好きのおすそわけ』

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』などのマンガ・小説の編集者でありながら、ベンチャー起業の経営者でもあり、3人の息子の父親でもあるコルク代表・佐渡島庸平の思考を「おすそ分け」していくマガ…
表では書きづらい個人的な話を含め、日々の日記、僕が取り組んでいるマンガや小説の編集の裏側、気になる…
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記事一覧

物語に恩返しするとは何か。作家と作品の理想的な関係

「物語に宿っている、世の中を変える力を顕在化する」 こうした想いをもとに、コルクではビジ…

創作者としての進路を、二代前に遡って求める

「自分も作品も二代前を遡り、進路を求める」 先週のnote『世界観を変える物語を、生み続ける…

世界観を変える物語を、生み続けるための指針

「物語の力で、一人一人の世界を変える」 この言葉をコルクではミッションとして掲げているが…

編集者が育つ場づくりのため、アンラーンすべき視点

コルクは8月末が年度末だ。この時期になると、経営者としての自分のあり方を自然と改めて振り…

自分たちのプロダクトは、洗濯機か? 包丁か?

サービスやプロダクトの開発において、チームが共通の「コンセプト」を持つことは、プロジェク…

他者が見ている世界を、どう理解していくのか

期待を手放し、相手を信頼し、見守ることに徹する。 ぼくのnoteで何度も書いてきたことだが、…

気づきを得るための、AIのうまい活用方法

気づきは与えられるのではなく、自分で得ることに価値がある。 問いを相手に投げかけることで、思考の整理を助け、自分で気づきを得るための鏡となる。それが、ぼくが編集者として目指している姿だ。 問いを投げかけるうえで重要なのは、タイミングだ。その問いを相手が受け入れる準備ができていない時に、問いを投げかけても、思考の整理は進まない。場合によっては、「なぜ、そんな質問を投げかけてくるんだろう」と反発を生む可能性すらある。 じっくりと相手を観察し、自分のペースではなく、相手のペー

マンガはキャラが全て。その意味を改めて痛感

物語を創作するとは何か? 魅力的な「ストーリー」を生み出すことが、作家の才能だと思う人は…

もし遺書を書くなら、そこに何を書き記す?

自分は次の世代に何を「引き継ぎ」たいのか。 先月『贈与の存在に気づき、次の代に引き継いで…

“Common”となるコンテンツを、どう生み出していくか

オリジナリティとは何なのか? これまでの時代、他の人が絶対にマネできない卓越したクオリテ…

「変化の激しい時代」という言葉への違和感

思考は言葉でできている。だから、思考を深めるためにできることは、一つだけ。言葉を精査する…

絶対と見えて“不確か”な、概念の囚われに気づく

仏教には「色即是空」という言葉がある。 すべての形あるもの、物質的なものは、その本質にお…

編集者としての気概を、問いただされた作品

世の中のあらゆるところで「エンタメ化」が進んでいる。 エンタメにおいて重要なのは没入感だ…

身体感覚に耳を澄ませ、「からだメタ認知」を高める

クリエイティブであるとは、どういうことか? 一流のクリエーターと会うと、ふとした会話の際に「そんなところまで見ているのか!」と驚かされることが多い。ほとんどの人が気づかないちょっとした歪みや、見落としてしまいそうな美しさに、彼らは気づく。 観察力こそが、クリエイティブであるためのドミノの一枚目である。そうした考えから、『観察力の鍛え方』という本を書いた。 本を発売した後も、観察力についての考察は続けていて、観察力を鍛えるための基盤となる重要な要素とは何かを考えている。