佐渡島庸平(コルク代表)
記事一覧
気にしすぎな人、だからこその”強み”とは
自分の言動が周囲からどう思われているのかが気になってしまい、心が休まらず、気疲れしてしまう。こんな風に「気にしすぎ」な性格の人が、実はマンガ家に多い。
気にしすぎな人は圧倒的に思慮深い。「気にしすぎ」とは、ある出来事に対して様々な側面から考えることができたり、他者のことを深く考え、慮ったりすることが自然とできている証拠だ。
そうした思慮深さは作家にとって何よりも大切なことであり、「気にしすぎな
今でも忘れられない、新人研修での社長の言葉
人は人との出会いによって、変わっていく。
最近、コロナがあけてきて、みんなの行動が変わり、人と会う量が増えてきてるように思う。コルクのメンバーが社外の人と会い、打ち合わせしてる様子を見ながら、なんだか嬉しい気持ちになる。同じことが、子どもにも言える。家の外で活発にしているのを見ると幸せな気持ちになる。
それで、ふと自分の新入社員の時のことを思い出した。新卒で入社した講談社の新人研修で、当時の社
その人がスゴイのは、才能ではなく“経験の差”
ぼくは講演会の依頼を受けることが多く、大勢の人前で話す機会がよくあるのだが、緊張することはほぼない。
どんなに会場の人数が多くても、どんなに与えられた時間が長くても、原稿を用意することはない。相手の聞きたいテーマに合わせて、いくらでも話せる自信がある。
たまに、「どうしたら、そんなにスムーズに人前で話せるようになるんですか?」と聞かれることがあるけれど、なんてことはない。何度も何度も人前で講演
自分を客観視する鍵は、「脳内会話」の視点にあり
クリエイターにとっても、編集者にとっても、いかに自分を客観視し、自己認識を高めていくかは重要なポイントだ。
以前、『創作に携わる者として、どう自分を客観視するか』というnoteを書いたが、自分を客観視する方法のひとつは、自らのアウトプットと他者からのフィードバックの観察だ。
自分向け、外向け。音声、文章。短い、長い。これらを組み合わせて、様々な形でアウトプットを試み、他者から積極的にフィードバ
「本物」と思えるものと、ただ「上手い」だけの差は何か?
何かを見たり、聞いたりした時に、「これは本物だ」と、否応なく感じる時がある。
この「本物だ」という感覚は何なのか?「本物」とそれ以外を分けるものはなんなのか。さらに、技術が高く、簡単に到達できない作品でありながら、「上手い」とは感じるものの、「本物」だとは思わない時がある。なぜその作品、作家は、「上手い」を超えれないのだろう。
クリエイターや作品を見極める編集者として、この問いによく向き合う。