佐渡島庸平(コルク代表)
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《お知らせ》 マガジン購読者限定のオフ会「sady会」を初開催します!
今、コルクインディーズの新人漫画家たちは、ファンとの交流イベントをやっています。ファンコミュニティが育つまでは、コルクはサポートせず、漫画家が自分で場所も予約して、参加募集もしてと、全部を自分でやっています。
そのようなことを指示するだけでなく、自分でも経験して、漫画家によりいいフィードバックができるようになりたいと思い、僕のnoteマガジン有料読者の皆さんのみが参加できる、「週刊!編集者・佐渡
誰かの物語に感動するエンタメから、「自分に感動」するエンタメへ
これまでのエンタメは、小説、漫画、スポーツ、音楽は、「カッコいい」と思える対象をファンに生み出すものだった。
ファンは、憧れの対象を見つけ、「そんな存在に自分を少しでも近づけたい」と思うことで、自分を前に進めることができる。それがエンタメの果たす大きな価値だと考え、これまで編集してきた。
そんな僕のエンタメの概念が、ぶっ壊される出来事があった。
これほどの衝撃を受けた作品体験を思い出せない。
「つくり方」、「届け方」、「あり方」の新しい形に挑戦する。 『コルクインディーズ』 始動記念イベントレポ
★今回はイベントレポートです(執筆:井手桂司)
設立以来、コルクは新しい作品の「つくり方」はもちろん、新しい「届け方」も模索し続けてきました。
雑誌で連載をして単行本を出すことだけがすべてではなく、今の時代、作家だって、グッズをつくってもいいし、イベントをやってもいいし、ファンクラブを持ってもいい。作家それぞれの個性に応じた、もっともっとできることがあるはず。
そう信じるからこそ、既存の雑誌
自分に対してできないことは、他人にもできない
人が成長するのは、自分のブラインド部分に気づき、自らそれを変えようと努力した場合だけだ。
そう考えて、自分のブラインドを探すために、コーチングを受けている。
「自分に対してできないことは、他人にもできない」
すごく当たり前のことをドヤって書いているが、このことが僕にとっては、ブラインド部分で大きな気づきだった。
子育て、新人漫画家の育成で、リラックスさせて伸ばすことが、僕はうまくない。その
「おもしろい」は消費されるが、「カッコいい」は時代を超える。
凄まじいスピードでコンテンツが消費され消えていく。
丁寧にプロが作れば、注目される時代は終わってしまった。
一時的な熱狂を起こすコンテンツがあったとしても、次々と人々の関心は移り変わっていく。大きく話題になった映画、小説、アニメなどの作品も、数年が経つと、ほとんどの人はうっすらとしか記憶していない。
そんな時代において、記憶に残る作品を作るためには、「カッコいい」とは何かを考えることが非常に