自分に対してできないことは、他人にもできない
人が成長するのは、自分のブラインド部分に気づき、自らそれを変えようと努力した場合だけだ。
そう考えて、自分のブラインドを探すために、コーチングを受けている。
「自分に対してできないことは、他人にもできない」
すごく当たり前のことをドヤって書いているが、このことが僕にとっては、ブラインド部分で大きな気づきだった。
子育て、新人漫画家の育成で、リラックスさせて伸ばすことが、僕はうまくない。そのことをテーマにコーチングを始めた。様々な研究を読んでいると、褒められる方が、管理されるよりも、成長が早い。
なのに、どうしても厳しく指摘するほうが、成長が早いと僕は思ってしまう。そして、そちらを選択して、行動する。
僕自身が、僕をリラックスさせて伸ばしたことがない!リラックスさせるということが、自分に対してできていないから、他人にもできない。
僕は、自分自身に対して、強みより先に、いつも弱みが目についてしまう。
「まだ甘い」「もっとやれるはず」「もっと上を見ないといけない」「あの経営者と比べると自分なんて甘い」と、自分を追い込む方法で自分を成長させてきた。緊張によって、僕は成長してきた。
ストレングスファインダーなどのツールも使い、自分の強みを認識しているつもりだが、その強みをより活かす意識より、弱みを補完し、なんとか結果を出すという意識の方が強い。
「強みを知っていること」と、「強みを活かすこと」は、全くの別物なのだ。僕には、強みがあるだけで、強みを活かしていない。
厳しく接するということが、僕の個人的な成功体験になっている。成功体験にしがみつくとは、意識していない成功のときに起きてしまうのだろう。僕は、自分に厳しく接するのが、自分の成功体験だなんて思ったことはなかった。
自分で自分をリラックスさせて、うまくいった時のことを思い出そうとしても、何も思い出せない。自分自身に対して、一回もうまくいっていないことが、他人に対して、うまくいくと考えるなんて、傲慢すぎる。
自分をリラックスさせる。それは、自分の強みを自ら誇りに思うこと。自分をリラックスさせる先に、強みを活かすが待ってそうな気がする。
僕は新人漫画家の育成に精力を注いでいる。成功のためのドミノの一枚目は、「自分をリラックスさせる」かもしれない。意識することの矢印を、外ではなく、自分に向けないと、日々努力することができない。
育成は、矢印が他人に向いて、運任せになってしまいがちだが、「自分をリラックスさせる」から始まるのであれば、努力を継続することができる。
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