佐渡島庸平(コルク代表)
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ふたつの約束が、同時に果たされた
先週、『宇宙兄弟』の40巻が発売した。
「この瞬間を、ずっと待っていた。」
この言葉は、宇宙兄弟を愛する全員に共通する想いだろう。兄弟が宇宙を目指す物語としてはじまった宇宙兄弟だが、ついにふたりが宇宙で出会う瞬間が描かれるのが、この40巻だ。
2007年から連載を開始し、ムッタもヒビトも様々な仲間と出会い、お互いに成長しながら、ようやくここに辿り着いた。
ぼくは、小山さんから送られてきた、
どうやって、自分の存在感をなくすのか?
「どうやって、自分の存在感を高めていくか?」
学生の時、自分が社会で活躍するイメージが全く持てなかった。社会人になった後、自分の居場所を作るためには、存在感のある人にならなくてはいけないと、盲目的に努力をした。存在感があるのとないのだと、ある方がいいに決まっていると、その是非について考えることはなかった。
編集者として連続してヒット作を作ることは、目的でもありつつ、存在感を大きくするための手段
「問い」があると、企画はおもしろくなる。
「企画」とは何なのか?
すごく雑に定義すると、企画は面白みがあり、人を巻き込める「仮説」だと思う。
そして、企画にも、仮説と同じように、いい「問い」が必要になる。すぐにでも解きたくなる「問い」を含んでいる「仮説」が「企画」だ。
先日、『世界の果てまでイッテQ!』のプロデューサーの人と話す機会があり、「問い」の面白さが企画をよくするのだと改めて感じた。
イッテQといえば、民放バラエティのなか
第七章 高等遊民的な生き方へ
僕たちは生きている中で自分の言葉が相手に通じない経験をたくさんする。それはそこに「ズレ」があるからだ。しかし、ズレに気づきながらも、それを深堀りすることはほとんどない。僕はそのズレは、世の中をみる解像度が違うことで生じると思っていた。でもそうではなかった。
細谷さんの『具体と抽象』を読んで、通じなさを生むのは、解像度ではなく抽象度だと気づいた。
今回、細谷さんと対談を通して「ズレ」についての深堀
第六章 誰もが暇になる時代
僕たちは生きている中で自分の言葉が相手に通じない経験をたくさんする。それはそこに「ズレ」があるからだ。しかし、ズレに気づきながらも、それを深堀りすることはほとんどない。僕はそのズレは、世の中をみる解像度が違うことで生じると思っていた。でもそうではなかった。
細谷さんの『具体と抽象』を読んで、通じなさを生むのは、解像度ではなく抽象度だと気づいた。
今回、細谷さんと対談を通して「ズレ」についての深堀