佐渡島庸平(コルク代表)
コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。
記事一覧
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「期待」と「メタ」が、物語を面白くする
スポーツの試合を面白く見る方法がある。
賭けをするのだ。
賭けたチームが、悔しくもあと少しのところで負け続けていて、もう諦めていた最後の最後の本当にギリギリの時に逆転勝ちをすれば、その試合の観戦は最高に面白くなる。賭け金がおおきくなればなっただけ、ヒリヒリ、ドキドキが増えて、面白さが増す。
この状況を要素分解すると、面白くなるために必要なことがわかる。
「期待」と「メタ」だ。
どちらが勝
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本を閉じてから始まる物語
先日、ニュースピックスから、文学作品の選書をしてほしいと言われた。
取材相手が期待しているのは、リーダーシップが学べたり、仕事をする気が湧くような作品だった。
しかし、僕の中で、天邪鬼な気持ちが湧いた。そのようなものを、僕は文学作品だとは思っていない。わかりやすくて、手っ取り早く読めるストーリー性の高いものではなく、読むのに時間がかかり、意味がわかりにくいものを選書することにした。
文学作品
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全体を全体のまま理解する。そして、全体を理解するための日記について。
社会をみて、どのような仕組みで動いているのか、全体的に理解できる人はほとんどいない。だから、学問は細分化する。物理学者は、数式を使って宇宙の始まりを知ろうとする。天文学者は、違うアプローチで宇宙の始まりを知ろうとをする。
社会の仕組みは魅力的でも、細分化した学問は、躍動感がなくつまらない。しかし、細分化しないと、理解できない。その道の研究者は、細分化した情報から全体を想像できている。
部分で理