佐渡島庸平(コルク代表)
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王道ファンタジーが始まる!「運命を受け入れろ!」曽田正人『テンプリズム』
まずは、いきなりこのプロモーションビデオを見てほしい。
『テンプリズム (1) カラー版』
『テンプリズム (1) モノクロ版』
ビジネスの世界では、イノベーションのジレンマという言葉がある。成功体験が、自らの行動をしばり、次の成功を阻害するということだ。それは、ビジネスの世界だけではなく、クリエイティブな世界でも起きる。一度、ある作品で成功すると、ある種のレッテルを貼られ、違うタイプの作品
「誰にも敵などいないんだ」とてつもなく深い愛の物語 『ヴィンランド・サガ』
もしも、アメリカのドラマのプロデューサーが、僕の元にやってきて、
「1回だけチャンスをあげる。日本のマンガをアメリカで実写ドラマ化するとしたら、何を選ぶ?」と言われたら、僕は何を挙げるだろう?
(ちなみにアメリカのドラマは、予算が縮小傾向にある日本のドラマとは違って、ハリウッド映画以上の予算で制作されていて、映像制作の才能は映画からドラマに移行している)
迷いに迷う。でも迷った後に、僕は、幸村誠
直球しか投げなかった男・土田世紀『編集王』
なんて悲しいマンガなのだろう。
なんて切ないマンガなのだろう。
20年ぶりに土田世紀の『編集王』を読み直した。昔は熱いマンガだと思っていた。熱い生き様の男を、ハイテンションで描いたマンガだと。
土田世紀という男の生き様と合わせて読むと、とても切なくなった。
土田世紀は、2012年4月に43歳という若さで亡くなった。
アルコールから抜け出せない生活で、アルコールのせいで死んだ。晩年は金銭的余
嘘のさじ加減が絶妙で、羽照那島へ旅行したくなる『南国トムソーヤ』
嘘をつくのは、難しい。何が嘘かばれてはいけない時には、特に。
物語が作者のついている嘘だと感じ取った読者は、あっという間に作品にしらけてしまう。
うめの作品の特徴は、嘘のつき方のうまさだ。虚実の織り交ぜ方が非常にうまいから、大きな嘘も、そんなこともあるかもしれない、という気持ちになりながら読むことができる。
まずは『南国トムソーヤ』第1・2話の試し読みをどうぞ
『南国トムソーヤ』は、沖縄の