佐渡島庸平(コルク代表)
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作品づくりの“根っこ”にある、南アフリカでの3年間
「どんな作品を、自分は世に送り出したいのか?」
編集者という仕事をする中で、何度も繰り返し考えている問いだ。
流行っている多くの作品は、刺激を前面に押し出しいる。ハラハラさせる状況に読者を追い込み、続きを見たくさせる。刺激で釣るだけの作品は、時間は潰せる。心には残らなくて、また違う刺激物へと読者はすぐに移ってしまう。
それでも、一時的であっても読者を熱狂させられるのであれば、それはそれで価値
「欠点」と「弱点」の違いと、それぞれの向き合い方
世の中には、似たような意味合いだが、実は使い方がずいぶん違う言葉がある。
そのひとつが、先週のnote『子どもに“委ねる“覚悟と、子離れの難しさについて』で触れた「任せる」と「委ねる」だ。前者は信用が背景に、後者は信頼が背景にあり、相手への向き合い方が全く違う。
他の例で言えば、「修行」と「修業」という言葉もそうだ。
多くの人は「修行」という言葉を使う時、何かしらのスキルを獲得するために鍛錬
子どもに“委ねる“覚悟と、子離れの難しさについて
期待を手放し、相手を信頼し、ただただ見守る。
子育てをしていると、この「見守る」について、たびたび考えさせられる。そのことを、ぼくのnoteではこれまでに何度も書いてきた。
ぼくのnoteを定期的に読んでくれている人なら、我が家の息子たちの不登校ぶりについてはお馴染みだろう。ウチには3人の息子がいるが、誰かが学校に行き出したら、誰かが学校に行かなくなる。
不登校が悪いことだとは思っていない。
どんな世界でも、「やりすぎる」は体現できる
コルクでは、行動指針のひとつに「やりすぎる」を掲げている。
新人時代は、とにかく「スピード」をやりすぎる。スピードが早まってくると、「量」をこなせるようになる。スピードに慣れ、長時間労働でなくても量ができるようなると、「質」を追求する余裕が生まれる。
スピード、量、質。
この順番で「やりすぎる」を意識していくのが、自分を成長させていくうえで一番いいのではないか。そうした仮説を持っていることを