佐渡島庸平(コルク代表)
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創作に携わる者として、どう自分を客観視するか
クリエイターも編集者も、いかに自分を客観視するのかは重要なポイントだ。
作品を何度も読み直していると、もうこの作品が面白いのか、面白く思いたいのか、わからなくなってくる。頭の中にアイディアがある時は、絶対に客観視できない。客観視するためには、とにかくアウトプットするしかない。
しかし、作品を毎日のようにアウトプットすることは難しい。だから、作家も編集者も、作品の感想や毎日の振り返りをブログで文
民主的な対話の大切さを、息子たちから学ぶ
教育の役割とは何か。学校とは何のためにあるのか。3人の息子がいる親として、教育についてよく考える。
『見守るとは、自分がいなくなった時の準備』というnoteにも書いたが、知識に関しては、学校で学ばなくても別にいいと思っている。知識を学べる場は他にも沢山あるし、学びたいと思ったタイミングで勉強すれば、いくらでも十分な知識は身につけられる。
それより大切なのは、他者との関係の築き方を学ぶことだ。
心の知能指数「EQ」が高い人は何が違う?
心の知能指数と言われる「EQ」というものがある。
EQとは他人の感情を感じ取る能力と、自分の感情をうまくコントロールし利用する能力とされている。ビジネスにおいて、他者と良好な関係を気づき、感情に翻弄されず、適切な判断や行動をとれる人材かどうかをEQで測れるらしい。
ぼく自身の話をすると、創作においても、人生においても、感情への理解を深めることが大切と思っていて、その延長でEQにも関心を持ってい
「若いうちは、量をこなすべき」は本当か?
仕事において「若いうちは、量をこなすべき」とよく言われる。
量が質に転換するからだ。多くの仕事をこなして経験を積んでいけば、自然と仕事の質が上がっていく。質を上げようとじっくりやっていても、再現性は身につかない。だから、「若い時の苦労は、買ってでもせよ」とも言われるのだろう。
ぼく自身、この考え方に同意してきた。コルクの行動指針のひとつに「やりすぎる」があるが、これもまずは量をやりすぎることを