佐渡島庸平(コルク代表)
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強要された我慢で、人は育たない。 「叱る」をどう手放すか。
「人を育てるとは、期待しないこと」
去年、このタイトルのnoteを書いた。期待を手放し、相手を信頼し、ただただ見守る。子育てにおいても、経営者としても、「見守る」を徹底していきたいと心がけている。
ただ、全てが全て、見守ったほうがいいかというと悩ましい。
ぼくが特に悩んでいるのは、子育てにおいて、子ども達に多少の我慢を覚えさせたほうがいいのではないかということだ。
基本的に、ぼくは子どもた
先人そのものではなく、先人の見ていた「対象」を見る
去年あたりから、「引き継ぐ」という言葉について、よく考えるようになった。
以前に投稿した『人生を通じて、自分は何を「引き継ぎ」たいか?』というnoteにも書いたが、全く新しい何かをゼロから創りだすことは基本的に起こり得ないとぼくは考えている。
創作にしても、ビジネスや研究の世界にしても、先人たちからの影響を受けて、現在の自分たちは世界を見ている。自分たちに影響を与えた先人たちには、彼らに影響を
ジョハリの窓から、「さらけだす」を再考
コルクでは行動指針のひとつに「さらけだす」を掲げている。
価値観の違うもの同士が協力しあい、居心地のいい場所を築くためには、お互いの前提となるものをさらけだしていくしかない。
どうやったら「さらけだす」が滑らかに起こるのか。先月、『心理的安全性と、短文コミュニケーション』というnoteを書いたが、この問いについて、ずっと考えている。
『EO(Entrepreneur’s Organizati
意外と知られてない、「修行」の本当の意味
言葉について理解を深めていくと、自分の思考を見直すキッカケになる。
多くの人は「修行」という言葉を使う時、何かしらのスキルを獲得するために鍛錬することをイメージすると思う。職人になるために修行するとか、武芸を極めるために修行するとか。ぼく自身、そういう風に捉えていた。
だが、語源を調べていくと、そうでないことがわかる。「修行」とは仏教における精神鍛錬に関する用語のひとつで、財産・名誉・性欲とい