佐渡島庸平(コルク代表)
コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。
記事一覧
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安心ってなんだ? 信頼ってなんだ?
人の心を動かす作品を作ることが、クリエイターの役割だとしたら、編集者(エージェント)の役割は、その環境づくりをすることだ。作品の周りには様々なやることがある。作品作りのための取材をセッティングしたり、資料を集めたり、プロモーションをしたり、ライツ展開を監修したり。そういうことも大切な環境づくりだけど、雑誌の部数が激減していっている今、雑誌の代わりになるものが何なのか、ということを僕はずっと考えて
もっとみるおい、バカにしてるのか?『名称未設定ファイル』
僕はよく人をバカにしているのではないかと指摘される。バカにしている気持ちが微塵もないので、その意見を言われると、言った人のコンプレックスの裏返しだろうと考えていた。僕に興味があるのは、観察だ。人の眼を通して観察する限りゆがむ。そのゆがみをなくして、現実を現実のまま理解したい。だから、僕は観察したら、その現実と思われるものを言語化してみて、さらけだす。そして反応をみて、僕の認識がゆがんでいるかどう
もっとみる絵がうまいとはどういうことか?
先日、マンガ新聞のイベントで、かっぴーと集英社の伝説的な編集者・浅田さんと鼎談する機会があった。
かっぴーは、『左ききのエレン』という作品を、cakesで連載しているマンガ家だ。この作品、マンガ業界や広告代理店の人から熱狂的に支持されている。僕も好きだ。感情を揺さぶってくるセリフが、バシバシ出てくる。
かっぴーのマンガは賛否両論だ。否は、内容よりも、絵に関することだ。確かにこの絵が、マン