佐渡島庸平(コルク代表)
記事一覧
自分のポジションを手放す、大切さと難しさ
どうやって編集者が育つ組織をつくりあげていくか?
新年投稿した『コルクで実現したい、編集者集団の在り方』というnoteにも書いたが、コルクの経営者として、いま最も力を入れていきたいテーマだ。
人は環境によって育てられる。環境が変わると、環境から受け取る影響によって、それぞれの行動が変わる。「コルクらしさ」が発酵されるような環境とは何か。その発酵がうまく進むような仕組みとは何か。
それを考える
自分を知る手掛かりとして、物語を読み返す
ぼくのnoteでは「自分を知る」ことの重要性を繰り返し書いてきた。
何に喜びや安心を感じ、何にストレスや不安を感じるか。それは人によって全く異なる。だから、はじめから万人にとって「居心地のいい居場所」なんてものは存在しない。
自分がいる場所を「居心地のいい居場所」にしていくには、「自分にとって“居心地がいい”とは何か」を知る必要がある。
そして、それぞれが自分の居心地について理解し、お互いに共
異なる世界観に気づき、どう受け入れていくか
見えないものは、記録に残らない。
けれども、社会を本当に動かしてきたのは、見えないものではないか。
見えないものの代表格のひとつは「感情」だ。
人間は論理だけで行動する生き物じゃない。歴史を作ってきた人たちの決断の裏側には、どのような出来事があり、どのような感情があったのか。歴史の教科書の隙間からこぼれ落ちている感情を想像しようとしたら、急に歴史を学ぶのが面白くなった。
見えないものの、もう
編集者が育つ環境を整えるべく、自分の「べき」を棚卸し
ぼくにとって、アウトプットとは、自分の思考を整理し深める行為だ。
本を書く行為も、そのひとつ。
既に明確な答えがあるものを原稿としてまとめるのではなく、ぼんやりと考えていたことへの解像度を高めていく。「わからないけど、わかりたい」と感じている対象について、具体と抽象を何度も行き来しながら、考えを少しずつ煮詰めていく。
noteを書く行為にしても、Voicyで発信する行為にしても同様だ。
自
コルクで実現したい、編集者集団の在り方
新年が明けた。
2024年の誕生日を迎えると45歳になる。いよいよ40代も中盤に差し掛かってきた。
以前に『創業から10年。目指す経営者像が全く変わった』というnoteを投稿したが、ぼくの経営者としての課題意識は、ここ数年でものすごく変わってきている。
創業時から、コルクは「プロフェッショナルな編集者集団」でありたいと思ってきた。
メディアを運営する編集者ではなく、クリエイターの創作活動をエー