佐渡島庸平(コルク代表)
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思考の癖の発見に、『4行日記』がオススメ
2年前から、毎晩「今日の自分」を振り返ることを習慣としてきた。
振り返りを行うと、様々な自分の感情を認識することができる。喜びや憧れもあれば、迷いや反省もある。そして、なぜ自分がその感情になったのかを掘り下げて考えてみる。
すると、「もっと、こうなりたい」とか、「次は、こうしたい」といった気持ちが自然と湧いてくる。これは、目標のために必要と思ったことではなく、自然と湧いてきた動機だ。振り返りを
自己肯定感が低い人は、偏見メガネに囚われている
人間は「偏見」という名のメガネをかけて、世界を見ている
多くの人はこのメガネに対して、「自分はメガネなんてかけていない」「メガネを外して世界を正しく見ることができている」と思い込んでいる。
だが、『観察力の鍛え方』の本にも書いたが、人は偏見メガネを絶対に外せない。むしろ、自分がかけているメガネはどんなものかを理解し、それを利用したい。メガネを理解することが、観察を促進する。
とはいえ、自分の
基本信仰こそ、思考停止の元凶
コルクを創業して、もうすぐ10年だが、昔と現在で大きく変わったことがある。それは、新人マンガ家との打ち合わせの中身だ。
以前は、「どんなテーマの作品を描こうか?」「この一話を面白くするために、どこを直していく?」「もっと伝わりやすくするために、こういう技術を磨くといい」といった、目の前の課題に焦点を当てた会話が多かった。
でも、現在は違う。クリエイターとして長期的に成長していくため、どういう考
余白がある、いい「コマ割り」とは何か
「いいコマ割りとは何か?」
この20年間、マンガ編集者として、この問いについて考えてきた。
小説では「行間があっていい」としか感想が言えない文章が存在する。同じようにマンガにおいても「いいコマ割りだなぁ」という感想が漏れることがある。ちばてつやや小林まことのマンガを読むと、いつもそれを感じる。
以前、『マンガ編集における、無刀の境地』というnoteを書いたが、モーニング創刊編集長の栗原良幸さ