佐渡島庸平(コルク代表)
コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。
記事一覧
具体→抽象→具体で生まれる物語
今までの編集者の仕事は、作家が物語という「言語コンテンツ」を作るのをサポートすることであった。
世の中は、具体的な出来事に溢れている。その無数ある具体的な出来事の中から、構造を見つけ出し、多くの人が興味をもつ抽象化した出来事を作り出す。それが、「設定」、「世界観」と呼ばれる。
そして、具体を抽象化して、作り出した設定の中で、作者の生み出したキャラクターを動かすこと、それが「物語る」行為だ。
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「コミュニティと作る」と「コミュニティになじむ」
僕は、4回、転校している。
幼稚園、小学校、中学1年、中学3年の4回。どれも親の仕事の関係で転校した。
みんなは、お互いをもうよく知っているけど、僕だけ誰も知らない、という状況だ。南アフリカの現地校にも研修で通ったし、サッカーチームも入れ替わった。その時も、僕だけでコミュニティで誰とも繋がっていない状態で始まった。
だから、実は計6回、知らないコミュニティに、一人で飛び込むという経験をしている。