佐渡島庸平(コルク代表)
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目標を自分ごとにする鍵は、振り返り
春が来た。3月は、会社で「来期の個人目標」を設定する人が多いだろう。
目標を立てて、計画を執行する。何かを達成するために、それは揺るがない真理だとぼくは思っていた。
できない人は、目標、計画の立て方が悪い。どうやったら、目標、計画の立て方がうまくなるのか?1on 1で上司が一緒に目標を立て、進捗管理をすることで、精度が上がるのではないか? 延々と色々な仕組みでやっていた。でも、どれもうまくいか
ぼくのマンガ編集者の師匠
ぼくに「あまり悩んだりしなそう」と言ってくる人がいる。おそらく、そのように声をかけてくる人とぼくとは、悩むところや種類がすごく違う。
人はみんな悩む。そして、その対処法が違う。その違いに個性が現れる。
ぼくも悩みの種類によって、対処が全く違う。そして、マンガの場合は、この人と決めた人がいる。
ぼくが、編集者として悩むと、必ずその人に連絡をして、数時間一緒にお茶を飲む。
モーニング創刊編集長
感情のプレイリストの時代には、"読み切り"の価値が見直される
音楽との出会い方や楽しみ方が、SpotifyやApple Musicが普及したことで大きく変わった。
その変化を見ていて、マンガや小説など、出版業界が扱ってきたコンテンツのこれからについて、よく考える。
音楽ストリーミングサービスが普及する前は、ROCKやJ-POPなどのジャンル以外の音楽と出会う機会はほとんどなかった。CDショップの棚を見ると、クラシックやジャズなどの棚が占める面積はごくわず
相手を面白がるには”対話”が必要。 篠原信さんに聞く、メンバーを能動的にする接し方
人を育てるのには難しい。相手のためを思ったアドバイスが、かえって相手の意欲を削いでしまうこともあるし、最悪の場合、指示待ち人間にしてしまう可能性もある。
どうやったら相手が主体的に考え、行動するよう促すことができるのか?
経営者としてはもちろん、新人マンガ家を育てる編集者としても、常々考えていることだが、自分の行動を改めようと気づかされる本と出会った。タイトルは、まさにぼくが知りたいことそのま
人の心を動かすのは、技術ではなく衝動
本を読む時、ぼくらは、物語の背後にいる作者と出会う。
作者は、プロであるために、技術を磨く。しかし技術は、作者の衝動、情熱を伝えるための手段でしかない。技術は、圧倒的に突き抜けている時しか、人を魅了しない。逆に、衝動や情熱を抑えてしまったり、隠してしまったりする。
たとえ技術的には不完全でも、作者の圧倒的な衝動が出ている作品を読むとグッと引き込まれる。
そんな作品のひとつが『チ。ー地球の運動