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神様にフェイントをかけてみる!

日常を楽しくするマイルール。

ぼくの場合は、「乗っかってみる」だ。

人は誰しも心の中に偏見を持っている。ぼくが知っている自分自身の姿も、ぼくの偏見が反映されている。自分を完全に理解することは不可能という前提で、少しでも多く理解したい。「己を知る」が起きると、人生は楽しくなっていく。

そして、自分の知らない「己を知る」一番の近道が、他人からのアドバイスに素直に乗っかってみることだ。

ぼく自身より他人のほうが、ぼくの「強み」や「好き」が見えていることが多い。だから、他人から何度か薦められたものは、面白がって、乗っかってみる。その結果、知らなかった自分と出会える。

先月からはじまった、Newspicksの『INVESTORS』という投資番組でMCをやっているのも、「乗っかってみた」。

この番組では「投資リアリティショー」と題して、3人の出演者が1人100万円を手元にバーチャルな株式投資に挑戦する。様々な国際ニュースをもとに、どの会社に投資するのかを番組内でプレゼンし、投資家の奥野一成さんからアドバイスをもらいながら、実践的に投資を学ぶという本格的な投資エンタメ番組だ。

投資先は国内株式ではなく、アメリカのハイテク株などで、海外の経済ニュースを扱う。これまでもNewsPicksはビジネス向けの尖った企画をやってきたが、この番組は、その中でもかなり尖ってる。

そんな投資番組のMCを、なぜマンガ編集者のぼくがやっているのか?

はじまりは、Newspicksの佐々木さんの提案だ。

佐々木さんは、『WEEKLY OCHIAI』や『THE UPDATE』など、Newspicksのほとんどの番組でMCを務めている。ぼくも何度か番組に出演したことがあるが、佐々木さんがいる時の安心感はすごい。出演者からの話の引き出し方がうまいし、テーマに対して自ら切り込んで議論を深めてくれる。番組全体の面白さを佐々木さんが担保してくれる。

そんな佐々木さんが、「佐渡島さんはMCに向いていると思うので、Newspicksの新番組でMCをやってみませんか?」と熱心に誘ってくれた。そして、佐々木さんと一緒にではなく、佐々木さんなしでだ。

実は、佐々木さんだけでなく、古坂大魔王さんからも、ぼくはMCをやるといいのでは?とアドバイスをもらっていた。

ぼく自身は自分がMCに向いているなんて考えたことすらなかった。また、編集者としてクリエイターの創作を支えることが、ぼくのやりたいことで、MCをやりたいと思ったこともなかった。

でも、佐々木さんや古坂さんが僕の中に何かを見出しているのであれば、MCという仕事に挑戦してみよう、乗っかってみようと思った。

1回目の収録が終わったら、佐々木さんが寄ってきて「MCってリアルタイム編集で、編集者の力が鍛えられるでしょ」とポロっと言った。まさにだった。今の時代に合わせて、自分の編集力を変えたいと思っている僕には、すごくいい実践とトレーニングを兼ねた仕事、それがMCだった。僕も、収録を終えた瞬間、これは編集だと思ったのだ。

例えば、両方で求められることは「問い」のデザインだ。こちらが投げかける問いによって、相手の深い思考を引き出し、これまで到達できなかった場所へと議論を導く。それによって、新しい気づきを読者や視聴者に届ける。

MCの場合は、限られた収録時間の中で、複数人を相手にそれを行わないといけない。瞬発力を求められるし、ファシリテーション力も重要になってくる。また、番組を盛り上げる意味で、突っ込んだ問いも必要となる。まさにリアルタイム編集と呼んでもいい。

しかも、『INVESTORS』の場合、1時間30分くらいの収録で、約1時間の番組にする。ほぼ一発撮りと言ってもいい。そのため、あまり緊張しないぼくでも、収録時はMCとして番組をうまく成立させれてるだろうかと、少しドキドキしながら進行をした。

普段とは違うフィールドで自分の能力を開発することで、はじめて得られるものもあれば、これまでのやり方を見直す絶好の機会にもなる。この投資番組のMCによって、編集者としての自分を更新できそうな予感がある。

「乗っかってみる」と予想外の出会いがある。

乗っかることについてこのブログを書きながら、小山薫堂さんの「神様にフェイントをかける」という言葉に出会った。

毎日の行動パターンが決まっていて、空の上から見守っている神様に「お前は今日も、いつもと同じ行動をするんだろう?」と思われているであろうところに、突然いつもと違う行動をしてみる。そうすることで思いもよらない出会いがあったり、新鮮な気づきを得ることができる。そうやって人生を楽しく動かしていこうということ。

今年が始まった時、神様は、僕が投資エンタメ番組のMCをやることを予想はしてなかったと思う。神様にフェイントをかけると思うと、挑戦が、いたずらになってきて、気軽に始められる。

そして、MCを始めるくらいでは、神様にフェイントをかけれなかったかもしれないとも思う。もっと突飛なことをしないと、神様は驚かせない。

ぼくの編集技術が高まっていくかどうかを、是非『INVESTORS』で見届けてほしい。新人MC・佐渡島庸平の成長を見守ってください!

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