
褒めるは、心の声ではなく、技術だ
最近、僕は人を褒めることにチャレンジしている。
今までは、褒めないように気をつけていた。
「ドラゴン桜」の中で、「褒めることで相手を支配してはいけない」というセリフがある。褒めるのは相手のためでなく、自分のため。自分の思い通りに人に動いて欲しくて、褒め言葉を使う。
人に協力して欲しい時は、褒め言葉を使うのではなく、しっかりと頼んでお願いできる人になりたいと思って、褒めるということを心底、湧き出た時にしかしないと決めていた。
下記が、ドラゴン桜のシーン。
(C) 三田紀房 / コルク
この場面を編集した後、僕は「褒める」に対して敏感になり、相手をいつも褒めることはやめた。
だから、周りの人に、「褒めることが少ないよね」「もっと褒めた方がいいよ」とアドバイスをもらっても、意識してのことだったから、変化しようとしてなかった。
しかし、ある尊敬する経営者から言われた一言が僕の心を動かした。
「褒めるとは、技術。相手に褒めるところがあるから褒めるのではなく、こちらが褒める技術を身につけているから、褒めることができるようになる」
褒めるが諸刃の剣であるなら、正しい「技術」を身につければいい。
実は、先ほど紹介した『ドラゴン桜』には続きがあり、桜木は「褒める」にあたっての心構えとテクニックについて、こう言及している。
(C) 三田紀房 / コルク
褒めるで、最も大切なことは「承認」と「確認」。
この言葉は、父として息子たちと向き合う現在のほうが、より実感を伴って、受け止めれる。
例えば、息子が自分の描いた絵を褒めてほしく近寄ってきたとき、今までは、それをみて、自分の考えを言って褒めていた。でも、自分の主観的な感想は置いておいて、息子がその絵の何に対して達成感や感動を覚えているのかをしっかりと確認し、そのポイントほ褒めるようにした。これは、子育てで何度も失敗を重ねて気づいた教訓のひとつだ。
相手の存在を承認し、判断保留の態度で相手のことを観察し、相手と一緒に相手のいいところを確認する。承認と確認に加えて、「観察」も大切な要素だ。
自分が相手のすごさをすぐに見つけれなくても、相手を観察して褒める。褒めるきっかけが、自分のやりたいことの実現に協力してもらうではなく、相手を観察して、承認するためなので、支配する褒め方にならない。
最近、僕は毎晩、夜コルクラボのみんな振り返りをしている。その中で、他の人の振り返りを読んだ後、「ホメホメタイム」という時間を設けて、意識的に褒める技術を高める訓練をしている。
上の10か条を久しぶりに意識した。今晩から、褒めるときに、この10か条をより意識してみようと思う。
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