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「やりたいこと」が見つからない君へ。桜木として、高校生に語ったこと

先日、進学校として有名な聖光学院で、生徒たちに講演をした。

『ドラゴン桜』の桜木としてだ。ちなみに、聖光学院は、『ドラゴン桜2』の龍山高校の建物のモデルにもなっている。

僕は、YouTubeの『ドラゴン桜チャンネル』にて、VTuber桜木の中の人をしている。番組が開始して、もう一年弱。桜木として、高校生の受験や勉強に関する悩みに向き合ってきた。

高校生が進学において抱える大きな悩みのひとつが、「将来、自分のやりたいことがわからない」だ。

その結果、大学も学部も何となくで選んでしまう。ドラゴン桜の桜木は、「自分のやりたいことが見つかっていないなら、とりあえず東大を目指せ!」と常々主張しているが、闇雲に東大を目指すのではなく、自分のやりたいことの輪郭を少しでも明確にすることで、自信を持って進路を選択できるだろう。

講演では、「自分のやりたいことを、どうやって見つけるか」をテーマにした。

自分のやりたいことがわからず悩む人は、学生だけでなく、社会人でも実に多い。講演内容は高校生向けだったけど、noteマガジンの記事にもすると喜んでくれる人がいるかもと考えて、書き起こした。桜木として講演しているので、普段の僕とは全く違う口調になっていて、僕も読み直して面白かった。桜木の講演が、何かしらの参考になったら嬉しい。

・・・

高校までの「勉強」と、大学の「学問」は全く違う!

『ドラゴン桜』の桜木だ。今日は、お前たち高校生が、どんな勉強をしていけばいいか、どんなマインドを持っていればいいのかを教えてやろう。

「世の中で最も保守的な年齢を答えよ」と言われたら、何歳だと答える?

年を取れば取るほど、保守的で挑戦をしなくなる…。年齢を重ねた大人は守りに入っている。それにひきかえ、自分たちは、まだ若くて、挑戦的で、イケてると思ってるだろう?

でも、最も保守的な年齢は18歳。お前たちだ!!

なぜなら、高校までの授業は、もう分かりきっている知識を教えられるからだ。お前たちは、受験のために、既に確立された知識を必死に頭に詰め込んでいるんだ。

高校までの勉強と、大学で学ぶ学問は全く違う!

大学では、わからないことを、どう解明すればいいかを学びにいく。わかっていることを覚えるから、わからないことを学ぶになるんだ。自分は何を明らかにしたいのか…? どんな研究に自分の情熱を注ぎたいのか…? 自分で問いを見出して、その問いと向かい合いうのが、大学の学問だ。

お前たちは、世の中でもっとも保守的なんだ。今のままだと、世の中を変えることなんてできない。そう思っておけ!

無理に大学に行く必要はない!

俺は常々「東大に行け」と言っている。なぜなら、東大へ行くことが最も楽で安全に将来を保証する道だからだ。だから、自分の「やりたいこと」が見つかっていないのなら、とりあえず東大を目指すことは最善の選択肢なのは間違いない。

でも、「やりたいこと」が見つかっているのならば、必ずしも東大を目指す必要はないし、そもそも大学に行く必要はない!

少し前に、不登校YouTuberの『ゆたぼん』が話題になったな。ゆたぼんのように、「俺はこれがやりたいから、大学に行かなくていいんだ」と本気で思えるんだったら、行く必要はない。

大学は「究極の変人」と触れ合える場所だ!

ただ、自分の「やりたいこと」が見つかっていないのなら、大学は魅力的な場所であることは間違いない。なぜなら、究極の変人と出会えるからだ。

究極の変人…。それは、大学教授だ!!

みんなは、大学教授は立派な人だと思っているだろう。だが、彼らは、いい意味で変人ばかりだ。彼らは、正しいかどうかもわからない研究に、自分の人生を捧げて、日々没頭している。そんなこと普通できないだろ!

俺が最近出会った教授は、サバからマグロの子どもが、どうやったら生まれるかを日夜研究していた。そういうことに情熱を捧げている人に出会える場は、大学くらい見当たらない。そういう意味で、大学は最高に刺激的な場所だ。

自分の「やりたいこと」が見つかっていないのなら、大学へ行って、様々な面白い人から刺激をもらうといい。

「やりたいこと」と出会うために、最初にやるべきこと

でも、「やりたいこと」を見つけるのって、すごく難しいよな。

とりあえず進学したものの、大学生になっても自分の「やりたいこと」が見つからず、あっという間に卒業を迎えてしまう学生がほとんどだ。社会人になっても、「やりたいことがわからない」という大人も大勢いる。

これは、「自分は何をやりたいのか?」という漠然とした問いのままで考えるから、答えが見つからないんだ。

まずは……

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「やりたいこと」が見つからない君へ。桜木として、高校生に語ったこと

佐渡島庸平/コルク代表

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2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社、コルクを設立。
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