
正解ではなく、「課題に気づく機会」を作りたい
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僕が最も心と時間を割いている『コルクインディーズ』の裏側を伝えていく連載。3回目となる今回は、コルクインディーズ所属の新人マンガ家・ホリプーにまつわるエピソードを紹介。
現在、ホリプーは平野啓一郎の小説『マチネの終わりに』の漫画版を描いていて、11月2日に上巻の単行本を発売する予定だ。また、単行本に先行して「ebook japan」で、連載を開始し、特設サイトもできた。
ホリプーは、『ガリガリ君』で有名な赤城乳業でデザイナーとして活躍する傍ら、マンガを描き始めた複業マンガ家だ。
『ガツン、とももとナタデココ』パッケージデザインしました!
— ホリプー|漫画家 (@horipu) August 27, 2019
ももだけでも十分美味しいのに、ナタデココをいれちゃう遊び心!
赤城乳業ではよくあることなんです。 pic.twitter.com/DBLGYK1rLj
僕がホリプーを知ったのはInstagramでの彼の投稿だった。はじめて見た瞬間、世界観を作れるクリエーターだと思った。
グラデーションがあると立体感で出るし、エモさが増すけど、工数がかかるので、表紙とか扉絵とか、とっておきのシーンかな。。
— ホリプー|漫画家 (@horipu) June 7, 2019
それにしてもこの角度の女の子描くの好きだな。 pic.twitter.com/e7GJubdQ03
また、彼が描いた読み切りマンガ『上下線のふたり』を読み、この絵と世界観を描けるマンガ家なら、これからすごく成長するだろうと感じた。
まさにこちらから連絡をしようと思った時に、ホリプーから連絡がきた。あまりにもタイミングがぴったりで、僕は勝手に盛り上がった。一緒にやっていこうと話し合う中で、マンガ家として成長するためにまずは『マチネの終わりに』のマンガ版に挑戦することを決めた。
なぜオリジナル作品ではなく、『マチネの終わりに』なのか。
その理由は……
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コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。