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僕の心のすっぴんを見せよう

まだ世に出てないアイドルの育成責任者から、面白い話を聞いた。

10代の年頃の女の子が集まっているので、レッスンには当然、みんな化粧をしてくる。化粧禁止と言っても、みんな薄化粧をしてくる。それで、アイドルとして成功するために、なぜ化粧がダメなのか、丁寧に説明したら、次の日から全員、スッピンで来るようになったらしい。

なぜ、アイドルは化粧をしてはいけないのか?

彼女たちには、彼女たちを輝かせようと超一流のスタッフが揃っている。メイクアップアーティスト、ファッションデザイナー、振付師。そういったスタッフたちが、ひとり一人の個性を見極め、どんな演出をすると最も素材が活きるかを真剣に観察している。

中途半端な化粧を自分に施すのは、周りのスタッフの目を曇らせてしまう。ありのままの素材として、自分をさらけだしたほうが、サポートする人の工夫がよくなる。今、化粧しない方が、最終的にはアイドルになる彼女たち自身のためになる。一流のプロに、最高のメイクと衣装の選び方を教えてもらってから、化粧をするようになれ。変な癖をつけるな。と、その指導者は言った。

すると、女の子たちは、完全にノーメイクでトレーニングするようになったらしい。

コルクの行動指針の一つが、「さらけだす」だが、さらけだすことの大切さがすごく伝わるエピソードだと思った。

「さらけだす」は誤解をよく受ける。これは、自分の恥部や、知られたら嫌なことをオープンにすることではない。「自分の欲望が何なのか?」「本当に大切にしているものは何か?」と、自分のコアの部分を周りに見せようということだ。周囲が自分を素材として活かす方法を考えれるようにするには、さらけだすのが一番早い。

会社やコミュニティには、様々な価値観を持った人間が集まる。同じメッセージでも、全く違う受け取り方をする人がたくさんいる。理解し、協力し、居心地のいい場所を築くためには、お互いに「さらけだす」ことが必要だ。

相手に自分の気持ちを察してもらおうのは無理だ。相手が自分と全く違う考え方をしていることを前提としたら、自分が何を欲し、今どんな状況にいるのかさらけださないのは、相手への不親切とも言える。

変にカッコつけたり、演出した自分を見せることは、周りからの協力やアシストを妨げてしまう。ノーメイクの自分を見せてこそ、周囲からの自分への理解が深まるし、深い助け合いが発生する。

「さらけだす」は、すっぴんの心を見せようなのだ。

では、何がすっぴんの心なのか?

化粧は自分の強みを引き立てる。そして、弱みに気づかせなくなる。すっぴんとは、弱みを伝えることではないか。弱みも、他者に助けてもらうところにすると、個性になる。

ストレングスファインダーを組織で活用する場合、「強み」である上位5つの資質を共有するケースが多い。でも、下位の資質も共有するのが、スッピンを見せることになるのではないか。

僕の下位の資質はこの5つ。

34位:公平性
33位:調和性
32位:慎重さ
31位:原点思考
30位:回復思考

僕が公平性のない行動をとったり、調和を乱したり、慎重さに欠けていたり、そもそもの原点に考えがおよばなかったり、問題がある部分を放置して回復しようとしなければ、助けてほしい。

わざとそうしているのではない。そこへのアンテナが弱く、うまく配慮できないのだ。言われると、気づくことができる。

僕の下位資質を上位で持っている人は、僕の代わりにそのことをやってほしい。

僕の弱みは、誰かが強みを発揮する出番だと思うと、さらけだすのは、甘えではなく、アシストになる。

***

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コメント (1)
佐渡島さんの小説を読んでみたいです
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