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安全・安心な場って誰が作る?

 世の中がどうなっていくのか分からず、漠然とした不安を抱えている人は多いだろう。技術の進歩も早すぎて理解が追いつかないし、トランプ大統領をはじめとし、世界中の政治家が何を考えているのか予想すらつかない。何が起きても不思議ではない。

 知らない中での想像は、お化けと戦うのと同じだ。ただただ不安が募る。相手も自分と同じだと想定すると、どうやっても相手の行動が理解できない。その行動の裏にある悪意を読み取ってしまう。

 相手が自分とは違う発想をする人だと理解し、その発想方法を理解さえできれば、不安は一気に減る。

 安全・安心な場とは、万人に共通のルールを作って、生み出すものではなく、万人が相互に理解し合っていると、そのような場になっていくのではないか。

 我々は、知らないこと、理解していないことにすら気づかず、いろいろな意思決定をしてしまっているのではないか。

 そんなことを考えさせられたのは、このインタビュー記事を読んでだった。

シリコンバレー在住のリベラルな僕がトランプ大統領支持者100人と話して理解した「アメリカのリアル」 

 記事は、本当にシンプル。反トランプの人が、トランプ支持者100人から丁寧に話を聞いているだけ。その行為によって、少なくとも記事の筆者には、「分断」と呼ばれる状況から、少しは「安全・安心」の場にアメリカが変わっただろう。

 コルクにはたった20人程度の人しかいない。しかし、社員から会社が「安心・安全」な場ではないと声があがる。その声に合わせて、ちょっと変更を加えると、別の社員から不満の声があがる。どのように制度設計をしていけばいいのか、頭を悩ませていたところだった。でも、記事を読み、やらなければいけないことがわかった。

 世の中に誰もが心地よい安全・安心な場などないのだ。それがあるとしたら、人間は画一的だという想定の元であり、全体主義的な思想に基づいている。多様性を認めながら、安全・安心な場を作るためには、個人が変わるしかない。個々人が相手を知るために、コミュニケーションをとりまくるのが、唯一の解決法だ。お互いを知っている。そして、相手との違いも理解している。そのことが、安心を生み出すのだ。無知が、不安を生む。

 一人の人間は、情報量がありすぎる。学歴など、履歴書にのる情報は、全体像の想像に役立たない。人の顔の特徴を似顔絵で理解するのと同じように、情報量をうまく減らした方が、その人への深い理解がしやすくなる。最近僕はストレングスファインダーとFFS理論の両方をつかっている。一旦、その二つだけまで、情報を減らす。そのうえで、その人の全体を理解しようと試みる。その結果、驚くほどコミュニケーションがスムーズになった。

 お互いが相手を理解するために、双方向に努力すること。それしか、安心・安全な場を作る方法はない。シンプルなのだけど、人類がなかなか実現できない難しい課題だ。すくなくとも、自分の身の回りだけでは実現したい。


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