アンディ

本気の感情以外いらない。アンディ・カウフマンという生き方

 僕はジム・キャリーが大好きだ。以前、『イエスマン』を観直したことで、僕の中でジム・キャリー熱が再び高まっている。
 AKBの総選挙で結婚を宣言した子がいた。その行動をめぐって、みんなが議論していた。秋元さんは結婚宣言を容認していた、いや、秋元さん自身も知らなかった、あの行動はファンの気持ちを無視している、一人の人生として大胆でいいじゃないか。いろんな意見が出ていた。
 その様子を見ながら僕は、ジム・キャリーが演じた『マン・オン・ザ・ムーン』のアンディ・カウフマンのことを思い出していた。気になってこちらも、もう一度観直したら、やっぱりすごく好きだった。ジム・キャリーが、アンディ・カウフマンの笑いへの姿勢に賛同しながら演じているのが伝わってくる。好きな映画ベスト3を上げる時にこの作品をいれていなかったのだけど、今後はいれる。作品としての完成度、作中の主人公の生き方、俳優、音楽すべてが僕の好きな感じだった。
 アンディ・カウフマンは、人のちょっとした笑いなど欲していない。彼がしようとしていることは、笑わせることとも違うかもしれない。本気の、心の底からの感情を引き出すことだ。ほとんどの作品は偽物だ。よくできた、つくりものだから、引き出す感情も、上辺のさざ波のような感情だ。アンディは、本気の感情だけを欲しがる。そこには、怒りも含まれる。怒りを、どうやって笑いに転じさせるのか、そのことをばかりをアンディは考えていたように思う。
 本気の感情の引き出し方をずっと考えている人には、アンディの挑戦がすごく難しいことで、勇気もアイディアもいることだとわかる。感情に興味がない人は、アンディを不謹慎なデリカシーのない人だと捉えるだろう。繊細すぎて、本気の感情以外に触れたくないだけなのだけど、その繊細はほとんどの人に理解されることがない。
 アンディが癌になったとき、それを誰も信じてくれないところが、僕は特に好きだ。どんな顔をすればいいのかわからなくて、戸惑っている表情がグッとくる。
 アンディの行為は、すべて議論の対象となる。本当なのか、演技なのか? 今回のAKBの総選挙も同じだ。仕組まれていたのか、素なのか? いい作品とは、作者、もしくは主人公の真意を、ファンが議論したくなるものと言えるかもしれない。
 今は、そのような議論は炎上と言われて敬遠されがちだが、そのような状態を引き起こすきっかけを作品に埋め込んでいく。それが時代を変えるようなクリエイターには求められている。
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佐渡島庸平(コルク代表)

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