朝倉さん1

ネガティブも、突き詰めるとポジティブに。心配性な朝倉祐介さんが振れ幅の広い決断を下せる理由。

「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。変化するものが生き残るのだ」

ダーウィンの有名な言葉だが、環境の変化を恐れず、やりたいことを次々と実践し、成功と失敗の繰り返しから学び続けられる人が、どんなコミュニティにおいても最も重宝されるのではないだろうか。

元ミクシィのCEOの代表で、『ファイナンス思考』などの著者である朝倉祐介さんは、変化し挑戦し続ける人の代表格のひとりだ。

競馬騎手の夢を諦めて東大へ、マッキンゼーからスタートアップへ、ミクシィから大学研究者へ。変化し続ける朝倉さんの生き方は魅力的で、どういう思考で行動していのるかに関心を持っていた。

コルクラボのゲストとして話を聞いてみると、朝倉さんはすごく心配性で、決断を下す前に、その決断によってもたらされる最悪のケースを想定しているらしい。今回もコルクラボのメンバーが、当日のレポート記事を書いてくれた。変化に踏み出しきれい人にとって、参考になったら嬉しい。

朝倉さん2

<朝倉祐介さん>
シニフィアン株式会社共同代表。競馬騎手養成学校、競走馬の育成業務を経て東京大学法学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。その後、在学中に設立したネイキッドテクノロジーに復帰、代表に就任。ミクシィ社への売却に伴い同社に入社後、代表取締役社長兼CEOに就任。業績の回復を機に退任後、スタンフォード大学客員研究員等を経て、政策研究大学院大学客員研究員。株式会社セプテーニ・ホールディングス社外取締役。Tokyo Founders Fundパートナー。

<聞き手・文:代 麻理子。撮影:栗原京子。執筆協力:伊賀有咲、工美里、前田有香、無垢品亮生、吉田歩美>


ステータスやお金は、僕にとってはどうでもいい

ーー 朝倉さんは、騎手を目指して、15歳で単身渡豪したそうですね。かなり思い切った決断のように感じますが、どんな経緯だったのでしょうか?

朝倉さん:
僕は兵庫県の西宮市出身で、近所に阪神競馬場という競馬場がありました。競馬場の近くで育ったので、イチローさんに憧れるような感覚で、武豊さんに憧れました。

騎手という職業は技量があれば、世界中どこででも活躍できるところにも魅力を感じ、どうやったら騎手になれるのかを模索しました。日本で騎手を目指す人の多くは、千葉にある騎手養成学校に入るのですが、僕は赤と緑の色盲があるため、国内の学校には入れなかったんですね。

海外の学校だったら、色盲でも入学可能だとわかったため、オーストラリアの養成学校を選びました。

ーー ご両親は反対しませんでしたか?

朝倉さん:
それはもう大反対でした。まぁ親として、まともな判断ですよね(笑)。

ーー どうやって説得されたんですか?

朝倉さん:
ひたすらに熱意を伝えて、なんとか了承してもらいました。

当時はまだインターネットも今ほど普及していなくて、海外の学校への問い合わせは全てFAXでやっていたんですよ。拙い英文で「どうやったら入学できますか?」とFAXで送り、向こうの学校からもFAXで返信が届く。熱心にやりとりをしていたので、両親もどうやら息子は本気らしいとは思ったようです。

それでも、「やりたいのは分かったけど、せめて高校を出てからにしたら?」と言われましたね。

でも、騎手に必要とされる技能は特殊な技能なので、早いうちからやらないと身につかないんですよ。また、騎手になったら海外で生活することを想定していたので、なるべく早くから異文化に馴染んだほうがいいでしょうし。最悪、騎手になれなかったとしても、早いうちに挫折しておけば、やり直しもききやすいですからね。

ーー 周りの大多数が歩む道ではなく、独自の道を選ばれたんですね。

朝倉さん:
大前提として、僕は当時、かなり激しい中二病のような状態でして…(笑)。

中学も2年生以降は、ほとんど学校に行っていなかったんです。代わりに、図書館に行き、本を借りてきて部屋で読んでいたり、昼休みだけ学校に行って友達とサッカーをして、昼休みが終わったらまた帰ってくる。そんな生活を続けてたんですね。

それでも、高校受験はするものだろうと思って、塾へ通い、勉強はしていたんですが、全く楽しくないんですよね。通っていた塾がとても厳しくて、テストの点数が悪いと竹刀やノートの束で叩かれるんですよ。

いったい何のために、自分はここまでして勉強しないといけないのかと、真剣に悩みました。

ーー 最終的に、どんな考えに至ったんですか?

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ネガティブも、突き詰めるとポジティブに。心配性な朝倉祐介さんが振れ幅の広い決断を下せる理由。

佐渡島庸平(コルク代表)

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コルク代表・佐渡島のnoteアカウントです。noteマガジン『コルク佐渡島の好きのおすそ分け』、noteサークル『コルク佐渡島の文学を語ろう』をやってます。編集者・経営者として感じる日々の気づきや、文学作品の味わい方などを記事にしています。
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