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目を見て挨拶をして、一緒に食事をする

 どうやったら、人と協力し合えるのか?

 「困ってたら声をかけてね。手伝うよ」そんな風に声掛けをするのは、協力する姿勢だろうか? 

 チームってどんな状態なのか? 

 マンガでは、チームの活躍をよく見かける。『スラムダンク』も、桜木と流川が、チームメイトとなり協力し合う姿に感動する。『ジャイアントキリング』も、『宇宙兄弟』もチームの話だ。身の回りには、チームがたくさんある。だから、チームのことを知っていると、僕は思っていた。多くの人も知っていると思っているのではないか。

 最近の僕は、考えを改めた。チームのことを自分は何も知らない、と痛感している。冷静に振り返ってみても、チームを経験したことはほとんどない。グループとして行動したことがあるだけだ。グループとチームの違いなど、考えてみたこともなかった。人と協力し合うことの成功体験を得る機会は、実は人生ではほとんどない。現実には滅多にないからこそ、マンガでは頻繁に描かれると言えるかもしれない。フィクションとしてのチームが身の回りにたくさんあるだけだった。

 グループがチームになっていく時に起きる一つ目の変化とは何か。二つ目の変化は何か。答えれる人はいるだろうか? それを知らなくて、チームになるような刺激を設計することができるはずもない。

 コルクのメンバーがチームとして働けるようになるために、何から始めればいいのか。それを模索している。だから、コルクのみんなでディズニ−ランドへ行ったりする。福利厚生というよりも、チームビルディングの試みとしてだ。

 SNSを重視しているコルクでは、ディズニーランドでの様子をリアルタイムでアップした。こんな感じだった。 https://togetter.com/li/1111076

 

 曽田正人の『Capeta』25巻の中にこんな描写がある。一流のレーサーになろうと焦っているカペタは、学校のキャンプへ行くのを断ってしまう。

 

 


 しかし、チームワークを知ることの大切さを諭されて、カペタはキャンプへ行くことする。

 講談社時代の僕は、キャンプへ行かないカペタのような考え方と行動をしていた。(当時の編集長、社長、ごめんなさい!今頃、気づきました)

 編集者は、作家とともに、生きる死ぬの世界にいる。人気がないとすぐに死が待っている。身の回りの人と仲良くしてチームになるよりも、突き抜ける。それが大事だと考えていた。

 もちろん、もの作りにはそのような側面も重要だ。時代が変わっても、そこは簡単に変わらない。しかし、そのような一匹狼的な動きができるのも、仕組みが安定していてこそだ。エンタメの流通が完成していたから、そのような態度が許容されていた。時代の変化に対応するには、チームになってクリエイターをサポートしなければいけない。

 どうやったら、チームになれるのか? 様々な本があり、全部、頭では理解できるけど、まず何をすればいいのかが分からない。同じ目標に向かうことでチームになると言われても、そもそもその状態までもっていけない。もっと手前。一つ目の変化が何かを考え続けた。

1 目を見て挨拶をして、一緒に食事をする

2 自分から歩み寄ろうとみんなが意識する

3 会話の量を増やす

4 会話の質を上げる

5 同じ目標を持つ

 こんな順番で努力することで、グループはチームになっていけるのではないか。これが現状の僕の仮説だ。

 創業前、経営者の仕事って、もっと全然違うものを想像していた。最近の僕はまるで校長先生みたいなことばかりを言っている。どうやったらメンバーが、遅刻しないで、時間を守るのかに日々、頭を悩ませている。

 会社は、チームを作り上げてからじゃないと始まらない。僕がイメージしているような戦略、戦術を議論し合う経営は、目の前にあるチームの壁を乗り越えてから僕に挑戦権がもらえるのだ。


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 以前ブログで書いた羽賀君の新作、やっと始まりました。ぜひ、読んで僕にも羽賀君にも感想を教えてください。

 また、先週、サポートで1万円を目指している伝えたら、1955円で、いつもよりたくさんの方がサポートしてくれました。高額のサポートをしてくださった方が3人いました。ありがとうございます!普段は、2時間くらいで書くブログなのですが、今週はサポートが嬉しかったので、自然と5時間かけて書いていました。人の心は現金なものです。こういうフィードバックで人の行動が変わるのだということを自分ごととして学ばせてもらっています。今回もよろしくお願いします。



 

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