『三国志』をマンガで読むなら『蒼天航路』だ!
まずは、この絵を見て欲しい。
どんな風に見えただろう?
静止している絵なのに、目が動いて、吊り上がったように感じただろうか?
それとも、目が4つあることにすぐに気がついただろうか?
一度、目が4つあることに気づいてしまうと、目が4つの変わったイラストとしか見えない。
最近、ドレスが金に見えるか、青に見えるかで話題になったが、同じようにこのイラストも、目が立体的、動的に見える人と、4つに見える人に分かれるだろう。
さて、あなたはどちらだった?
マンガの中で、こんなに挑戦的なイラストをみたことがあるだろうか。
王欣太による圧倒的な画力で描かれる、熱く、かっこいい男達の物語、それが『蒼天航路』だ。
三国志は、今まで劉備玄徳を主人公にして描かれることが多かった。たいてい、曹操は悪役だ。横山光輝の『三国志』も、劉備が主人公だ。『蒼天航路』の新しさは、曹操を魅力的な男として捉え直したことだ。コロンブスの卵的な発想で、読んでしまうと、曹操が主人公なのは当たり前に思え、今まで誰もが劉備を主人公にしてたことが不思議なくらいだ。
曹操は、劉備との遊びを楽しむように殺し合う。
曹操と劉備と同じように、関羽と徐晃も、親愛の情を感じながら、戦い合う。
男達は、生死をかけてぶつかり合わないと、本当に分かり合えない。圧倒的な生命力をもって生きた男達の物語。
王欣太による最高にかっこいい絵を通じて、三国志の時代の男達の熱さが伝染してくる。『蒼天航路』は、そんなマンガだ。
ちなみに池上遼一版の「三国志」、『覇 -LORD-』『SOUL 覇 第二章』も熱いマンガだ。
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