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経営者になってわかる「学校の仕組み」のスゴさ

人は常に人間関係に悩む。

人が集まると必ずと言ってもいいほど揉め事が起きる。どうやったら人は仲良くなるのか。経営者の仕事は、人と人が仲良く協力しあう仕組みを作ることだとも言える。そして、その仕組みができる前は、起きる人間関係のトラブルを解決することに時間の多くを割くことになる。

社員の人数が、20人から100人になるくらいまでは、どんな会社の経営者も皆、この仕組みづくりに苦労する。起業家は、周りと合わせるのが苦手で起業しているわけで、このフェーズが一番大変だったと言う人が多い。

違う人間が仲良くなるのは難しい。先日、小学校低学年の長男と次男を近くの中学校の文化祭に連れていった後の会話を聞いて驚いた。長男が次男に男子校と共学のどっちがいいかを問いかけていた。すると、二人とも男子校がいいと言うので盛り上がった。その理由は「女子って友達になるの難しいじゃん。男子校だと男子の数が二倍だから、友達を見つけれる可能性も二倍になるんだぜ」だった。息子たちのコミュニケーション能力がすごく不安になったのだけど、違う人と交流をするのはありふれているけど、すごく難しい。

僕が運営しているオンラインサロン「コルクラボ 」で、メンバー同士が仲良くなる仕組みを作るのも簡単ではない。何もしないと講演会を聞くにくるだけの集団になってしまう。仕事でも、家族でもない、様々なバックグラウンドのメンバーが集まっているコミュニティの場合、どのように運営していけばいいのか。どうすればコミュニティが、みんなにとって居心地のいい場所になるのか。

答えは、学校の仕組みにある。

学校の仕組みって、全くクリエイティブでない退屈なものだと思っていた。しかし、今の学校制度は、明治維新後に作られて、100年以上。おそらくいろんなトラブルがあって、それを細く改善していって、今の形になっている。気にも止めなかった些細なことが、工夫の結果だと気づいた。

人間関係が様々な濃さで複数できるようになっている。

まずは学年があり、次にクラス。クラス替えも、毎年行う。学年やクラスで一体感を持ちやすい。それだと目が粗いので、クラスの中に班活動がある。机の配置は色々あるけど、一対一で男女で横並びに座ることが多い。息子のような性格だと、クラスや班活動だと女子と全く話さない可能性がある。男女が対になって横並びだと自然と最低限の会話は生まれる。席替えもある。横だけでなく縦のつながりも複数持てるようになっている。クラスの担任の先生の他にも、音楽や保健の先生、部活の先生など。さらに、部活の中では、先輩、後輩という関係も生まれる。

次に、いろんなタイプの子に出番が用意されている。

活躍できる場がないと、そこを居心地と思えない。勉強ができなくても、出番があると思えるように、様々な行事が設計されている。運動会、マラソン大会、合唱コンクール、文化祭、修学旅行など、年間を通じて様々な行事があるが、それぞれの得意にスポットライトが当たる。走るのが早い、歌が上手い、ピアノが上手い、手先が器用。様々な行事を通じて、生徒同士がお互いの得意を知ることができる。

学校に通っていた当時は、こういう仕組みをめんどくさいと思って、感謝したことはなかったけど、経営者になり、振り返るとすごくよくできている。ベンチャーの多くが合宿や運動会をやるのは、メンバーに仲良くなってもらって、協力しあって欲しいからだ。

学校の仕組みの秀逸さに気づいてから、コルクラボでも、学校の仕組みを積極的に取り入れるようにしてきた。新しくコミュニティに入ってきたメンバーに、まずは少人数で班になって活動をしてもらうのも、そのひとつ。

そのなかでも、とりわけ盛り上がるのが「文化祭」だ。

昨年、コルクラボではじめて文化祭を開催した。場所は、学生時代に戻ったような気持ちでやりたかったので、校舎の跡地である「IID 世田谷ものづくり学校」を使用。コンセプトは「好きのおすそ分け、どうぞ」。コルクラボのメンバーそれぞれが、自分がやりたいこと(楽しそうなこと)を考えて、視聴覚室でトークショーをしたり、各教室で模擬店、ワークショップ、読書会を開いたりと、思い思いの企画を実施した。

これが想像以上に面白い。全て手作りでやっているから、拙くても楽しめる。みんなの知らなかった一面にも触れられる。子供も大人も楽しる、規模の大きなホームパーティーといった感じだった。お客さんとして文化祭に足を運んでくれたコルクラボ の外の人もたくさんいた。

今年もコルクラボでは文化祭を開催する。日程は、11月9日(土)。場所は、池袋にある校舎の跡地を利用した「みらい館大明」だ。去年よりも規模が大きくなった。

今年もコンセプトは「好きのおすそ分け、どうぞ」で、日本茶のワークショップや、子供が店員を務める駄菓子屋さんなど、みんなの好きが集まったイベントになっている。企画は全部みんなが立てていて、僕も把握しきれてないほど。

また、僕も幾つかのトークイベントに登壇するのだが、僕自身もすごく楽しみ。

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文化祭には、独特のノスタルジーがある。圧倒的な手作り感。ぜひ、週末にふらりと寄って、のんびりとコルクラボ の文化祭を味わってみてほしい。

ラボメンバーの好きのおすそ分け、ぜひ、受け取りに来てほしい。

★文化祭のチケットはコチラで販売中!!


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2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社、コルクを設立。
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