朝顔

未来の消費はどうなるのか?

 人は、自分の心をほとんど理解していない。

 会社という組織でプロジェクトを進めようとすると、他人に説明できることしか、共同で進めることができない。だから、必然的にビジネスは,理解できていることが中心になって進められる。つまり、「役立つ」ということが、ビジネスでの中心になる。消費されるものの「交換」可能な価値を持っているものが中心になっていく。

 資本主義社会の中にいると、「交換」可能でないものは、無価値なような気分にさせられる。しかし、心の中には、自分でも理解していなくて、他人に説明不可能な感情がたくさんある。自分がビジネスをする時は、そのような説明不可能なことをやりはしなくて、個人として消費する時は、そのような説明不可能なことを中心に消費しているということは十分あり得る。

 先日、高校の先輩と食事をしている時に、未来の消費を考えるために、江戸時代の消費の研究本を読んでいると言われ、『消費は誘惑する 遊郭・白米・変化朝顔』という本を紹介された。

 本家と分家という制度ができて、分家の人々が疑似家族を楽しむために、遊郭で発達した様々な制度や、それまで自然の植物でしかなかった朝顔を観賞用として、人々が愛でるようになる流れが説明されている。研究者による本なので、サクサクと読み進めることはできないのだけど、シャエアリングエコノミーだった中世が、貨幣経済になっていく中で起きていた変化を読み解くことで、またシェアリングエコノミーへと戻りつつありながら、未だに貨幣経済である現在の変化を推測するのは、非常に刺激的だ。

「消費とは何か。これまで消費は、幾ばくかの金を支払い財を手に入れる、等価であることを基本とした「交換」を暗黙の前提として考えることが多かった。貨幣を手放し、それに釣り合った何かしら有用なモノやサービス、情報を手に入れる。そうした「交換」を消費と同一視する見方が、日常生活でも理論的にも当然のものとして受け入れられてきたのである。」p15

 僕は、「交換」よりも「遊びの場の提供」がどんどん消費に関係していくと思っている。そして、遊びをより面白くするものは何か?そのキーワードはコミュニティだと思っている。

 やっとサイトができて、コルクラボの活動を開始するのだけど、そこでは自分で理解していない自分の心の言語化をメンバーで試みていくことになると思っている。

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