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「プロフェッショナルとは?」 今問われたら、なんと答えるか。

「プロフェッショナルとは?」

この問いを、5年前にNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』にでた時に聞かれた。

あなたは、この問いにどう答えるだろうか。

「プロフェッショナルだと自分を感じられないような人間こそが、逆説的にプロフェッショナルなのではないだろうかーー。」

と、当時の僕は答えた。

「無知の知」という言葉が、僕の心の中にはあった。自分がわかっていると思うと、インプットが止まる。ネットの中での編集はまだ素人だ、それくらいの気持ちで僕は仕事をしていた。その後、僕は定期的に同じ問いを自問自答していた。そして、その都度、同じ答えにたどり着いていた。

しかし、最近、考えが変わった。同じように問われたら、今の僕はこう答える。

「汝自身を知れ。自分自身を理解できない存在だと考え、理解しようと努め続けている人こそがプロフェッショナルだ」

「無知の知」の対象が社会や知識だけでなく、自分にも向けることができてこそ、プロフェッショナルではないか。

このような思考の変化は、『insight(インサイト)』を読んだのがきっかけだった。「無知の知」は「汝自身を知る」ための手段であって、目的でない。

『insight』では、こんな言葉が引用されていた。

「自分を困らせるのは知識の不足ではない。自分を困らせるのは、分かっていると思い込んで、実のところわかっていないものだ」(ジョッシュ・ビリングス)

そして、汝自身を知るための盲点が3つ書かれていた。

自分が得意だという感覚は盲点を生み出す。もう充分に理解している、と思いこんではいけない。まさに「無知の知」のことだ。

感情も盲点を生み出す。感情が湧き上がっている状態では、目の前の情報を正しく解釈できない。自分の感情を理解してから、情報を取り扱う。

自分の行動は正しく評価できない。ビデオで自分の行動を見たとしても、自分の行動は正しく理解できない。

この3つの盲点を避けるために自分一人でできることは、もはやほとんどない。他者からフィードバックをもらうことしか、盲点に気づくくことはできない。しかし、『インサイト』には、恐ろしいことが書かれている。マム効果を調べる実験だ。相手に伝えてあげる方が相手のためになると確実にわかっていることだとしても、80%の人が、悪い情報は相手に伝えない。

フラットな関係でも、ほとんどフィードバックがもらえない。僕のように社長になってしまうと、小さい会社でもまともなフィードバックをもらうことは至難の技なのだ。

ちょっとやそっとフィードバックをもらいやすいように行動を変えるだけだと、フィードバックをもらえない。年をとるとは、フィードバックをもらう機会が減っていくことを意味する。

できることは限られている。愚直に周囲に本音のフィードバックが欲しいと伝え続けること。そして、厳しいフィードバックをもらった時に決して反論しないこと。

もしも、フィードバックをしてくれた人に、僕が反論したら、僕はその人に奢らないといけない!そんなルールを決めるくらいじゃないといけないかもしれない。

僕は本気なフィードバックを常に求めている。いたるところで、些細なことでもフィードバックをもらえたら、すごく感謝します。

何か変なことを言うと怒りそうと言われる時があるのだけど、あまり怒らないかなと思っています。それも正しい自己認識かわからないけど、エムグラムの「私のトリセツ診断」をしたら、こんな結果が出た。

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僕としては、しっくりとくる診断結果だった。フィードバックするのを恐れなくても大丈夫と感じてくれるのではないかなと思うのだが、どうだろう(笑)。よろしくお願いします。


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