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【マンガ専科本先出しnote】おもしろいマンガとは何か?

前回に続き、「コルクラボマンガ専科」でお伝えをしている講義の内容をお届けします。今回は、面白いマンガを描くための「情報と感情」「時間を止める技術」「演出」の3つの要素について解説します。

◆そもそもマンガとは何か?

マンガとは、「情報と感情」を「時間を止める技術」を使って、「演出」したもののこと、マンガ専科では定義しています。

マンガの大きな特徴は、コマワリです。「情報と感情」は、小説や映画にも共通していますが、マンガはその中で「時間を止める技術」を使って「情報と感情」を「演出」しているという点が特徴的なのです。

「マンガ」=「情報と感情」を「時間を止める技術」を使い「演出」したもの。

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では、「情報と感情」とはなんでしょう。

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ほとんどの新人マンガ家は、一生懸命設定や出来事を作ろうとします。でも、マンガを描いてやりたいことは、「情報を伝えること」ではなく、「感情を伝播させること」です。だから、感情を描かなければいけないのです。

ちなみに、インターネットは感情が伝播しやすいので、マンガとの相性がよいツールです。インターネットには、ネガティブな情報やコメントがたくさん書かれていますが、それは負の感情も伝播しやすいからなのです。悪い感情のイメージが強く印象に残っているだけで、決してそれだけのツールではありません。そのため、マンガとインターネットは親和性が非常に高いものだといえるのです。

ですから、マンガにおいては「どのような感情を描きたいのか」を決めることが重要です。その感情を伝えるための器、道具としてストーリーがあります。
新人マンガ家に必要なのは、ストーリーをこねくり回すことではなく、感情について深く考え、それを捉えることなのです。

◆「時間を止める技術」とは何か?

続いて、「時間を止める技術」についてお伝えします。

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