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メディアが変わると分人が変わる。

短歌と俳句の違いは何か?

どちらも5・7・5のリズムで日本語で表現する。でも、短歌と俳句というメディアの差で、表現する内容は随分と変わる。その差は、やってみるとわかる。やってない人には、そんな差はないように感じる。

コンテンツは、メディアによって変わる。

SNSをしない人には、ブログはブログ、動画は動画だと思う。しかし、実際に触り出すと、設計者の意図以上にメディアは、個性を持ち出す。メディアごとの特性は、触ってみないとわからない。

はてな、アメブロ、Livedoorブログ、noteでは、トンマナがは全く違う。動画でも、インスタとYoutube、ツイッターでは振る舞い方が大きく変わる。

僕自身、noteとYoutubeの毎週更新を1年以上続けてきたが、伝えたいことは同じでも、伝え方は別々になる。文章だと長く感じない説明が、動画だと長く感じてしまう。

noteとYoutubeでは、僕の違う分人が引き出されると言ってもいい。

noteは、自分のためのメディアだ。実際、noteは、多くの人に文章を見せる意思なく、日記を書いている人も多いだろう。コメントも、作者とコメントを書いた人がコミュニケーションするようにはなっていないし、コメントを書いた人同士のコミュニケーションを促進するようになっていない。

なので自然と、感情的な文章よりも、情報的な文章の方が、広がりやすい。noteに文章を書くことで、僕は思考を整理している。日常生活でnoteの感想を言ってくれる人は少ない。整理した思考を載せているので、僕に話しかける人も、思考を整理する必要性を感じさせるのだと思う。

そのnoteの特徴に気づいたのは、Vtuberをやめて、佐渡島庸平本人として、Youtubeを更新しはじめてからだ。このブログのPVと比べて、動画の再生数は少ない。でも、みんな、気軽に話しかけてくる。

Youtubeでは、話している内容だけでなく、僕という人間は伝わっている。声・表情・身振り手振りなど、伝えられる情報量が多いことに加え、画面越しに話しかけるように伝えるので、観ている人に親近感が湧く。視聴者とのコミュニケーションになっている。

noteは自分の「内」に向き合う要素が強いのに対し、Youtubeは「外」に向かってコミュニケーションをする要素が強い。

noteでは、まだ整理されていない自分の考えや感情の言語化に取り組むので、書き終わると疲労する。noteを書き終えた後の僕は、口数が少なくなる。もしかしたら、不機嫌と勘違いされるかもしれない。

逆にYoutubeでは、僕自身が撮影を楽しめたかどうかが最も大切になる。僕自身が楽しいと思っていないと、観ている人も楽しくなれない。撮影のある日は、軽口が多くて、機嫌がいいと思われるかもしれない。

このnoteのタイトルは、「好きのおすそ分け」だけど、より解像度をあげると、noteでは自分の好きを分析して詳しく知り、Youtubeで自分の好きをおすそ分けする。

noteとYoutube、両方で発信すると飽きるかなと懸念していたのだけど、相乗効果があって、時間も別に倍増しなかった。

引き続き、更新を続けるなかで、この気づきがどう変わっていくのかが楽しみだ。

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