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5分の継続で人は変わるのか、自ら実験!

2019年は、初心に戻った年だった。
2020年は、さらに初心に戻る。

2019年は、新人マンガ家たちと「今の時代にあったマンガ」をつくることに注力した。『コルクラボマンガ専科』、『コルクラボ編集専科』といった学校を立ち上げ、講義内容を作る中で、何度も初心に立ち返った。

マンガとは何か、編集とは何かを、繰り返し自問した。

新人マンガ家たちの作品にフィードバックをすると、「絵」について触れざるをえない。なかなか絵が成長しない新人は「自分の絵が下手なのは仕方がない。描き続けていれば、いつかうまくなる」と考えていることが多い。でも、そんな風に思っていると、いつまで経っても上達しない。

新人マンガ家に大事なのは、開き直ることではなくて、「苦手」という思考停止ワードをなくすことだ。「習慣」によって、自分を変えること。絵も「習慣」によって変えられる。

わざわざドラッカーを持ち出す必要はないかもだけど、ドラッカーは習慣について、こんな言葉を残している。

“成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である”

「気合い」でも「努力」でもなく、毎日の「習慣」を組み込む。事前の準備を新人マンガ家のみんなには、できるようになってほしい。

そこで、マンガ家の思考を変えるためにも、僕の編集姿勢を今年は変えようと思う。僕自身が習慣によって、苦手をなくしていく。その様子で、新人マンガ家の意識を変えることを目指す。

今年はさらに初心に戻る。
継続で人は変われることを証明する。

マンガ編集者なのに、「絵はマンガ家の領分で、編集者は絵が描けなくてもいい」と決めつけて、絵を学ぼうとしたことがなかった。

そこで、毎日5分間絵の練習を続ける

コルクラボマンガ専科のイラスト講師に師匠になってもらって、課題を出してもらうことにした。

まずは、フリーハンドで円をキレイに描くことから始める。12月半ばから練習を開始したのだが、なかなか難しい。たかが円ですら、ここまでまともに描けないのかと驚愕した。

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そして、描いたものをSNSにアップしていく。練習なしで始めた方が衝撃的だったのかもしれないけど、見栄もあり、半月くらい練習して、ちょっとはマシに描けるようになった円から初日はスタート。

2020年の12月31日、僕はどんな絵をTwitterに上げているだろう。そもそも続いているのか? 自分自身でも今年の自分の変化がこれからが楽しみだ。

よりいい編集者になりたい。自分も絵を描くことによって、眼の解像度を上げて、もっといいアドバイスをできるようになりたい。

自分の「いい面」ばかりをSNSに投稿するのではなく、「できない部分」も共有することによって、見ている人は応援してくれることを、身をもって新人マンガ家に見せたい。

新人マンガ家は、完成した原稿じゃないとSNSにアップしてはいけないと思っていることが多い。自分が変わっていく様子をSNSにあげてもいいと思うと、SNSとの付き合い方が楽になる。

僕は今年一年、「#5分の習慣」で毎日ツイッター、インスタに投稿していく。

同じような努力をしている人が多ければ多いほど嬉しいので、このブログを読んで自分も何かしてみようと思った人は、ぜひ、同じハッシュタグで小さい習慣を生活に取り入れていこう。お互いに心が折れかけた時に、助けになる。

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