佐渡島庸平(コルク代表)
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あいまいで未知。だから、感情の探究はおもしろい。
「虹は何色あるのか?」
日本では7色と答えるのが一般的だが、インドネシアの人は4色、台湾の人は3色と答えるそうだ。色に対する概念が異なり、 その色を表現する言葉の差で、知覚される「色の数」は変わってくる。
人間は言葉や概念を通して、世界を知覚する。
つまり、概念にないことは知覚できない。
ぼくらは無自覚のうちに、さまざまな感情に影響を受けて生きている。言い換えれば、感情とは「今、自分が何に注
自然は、人工物よりも、情報が多いから魅力的だ
今年4月、家族で福岡へ引っ越した。
福岡は、糸島など、市内からすぐの場所に豊かな自然が多い。また、車で簡単に九州各地へ出かけることができる。いま、福岡で住んでいる家も、歩いてすぐの場所に動物園、植物園があり、大濠公園もすぐだ。自然との距離が圧倒的に近い。
福岡で暮らしはじめてから、自然のなかで過ごす時間が増えた。休日の過ごし方も、九州の山々を登山をしたり、対馬で船釣りをしたり、家族で糸島に行っ
『嫌われた監督』から考える、プロとは何か?
ぼくは、チームで仕事をしている時に、事あるごとに「ありがとう」と言われるのが好きじゃない。「ありがとう」と言うのも好きじゃやない。
素直に「ありがとう」と口に出したほうが、メンバーと摩擦を起こさないはずだ。なぜ、自分はこんなややこしい考え方をしているのだろう。
その原点は『スラムダンク』にあった。
湘北のメンバーは、自分の勝利のために、自分の持ち場で、自分に求められる役割に徹していく。誰かの
日本の教育は、”自主性”を知らぬ間に潰している?
「学ぶ」とは、何なのか?
いま、多くの人は「学ぶ」とは、知識を体系立てて吸収することだと思ってる。一方、先週のnoteで紹介した『易経』では、知識の習得は「学ぶ」とされていてない。未知の変化への向き合い方を身につけ、自ら行動していく自主性を育んでいくことが、「学ぶ」とされていた。
江戸や明治の知識人の多くは易経を学んでいた。ぼくらは維新の志士たちが、藩校や私塾で学ぶ姿を想像する時に、ぼくらが通