佐渡島庸平(コルク代表)
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「学校どうだった?」と、子どもに聞いてはいけない理由
問いを相手に投げかけることで、思考の整理を助け、自分で気づきを得るための鏡となる。それが、ぼくが編集者として目指している姿だ。
問いを投げかけるうえで重要なのは、タイミングだ。その問いを相手が受け入れる準備ができていない時に、問いを投げかけても、思考の整理は進まない。場合によっては、「なぜ、そんな質問を投げかけてくるんだろう」と反発を生む可能性すらある。
じっくりと相手を観察し、自分のペースで
アイデアを生みだす組織に必要な土台
どうやったら、いいアイデアを生み出し続ける組織になるか。会社を経営するうえで、常に考え続けている「問い」だ。
先日、知り合いの経営者からこんな話を聞いた。いいアイデアを企画する社員の特徴を調べてみたところ、産休や育休から復帰したばかりの人たちから、いいアイデアが生まれている傾向が判明したそうだ。
産休や育休によって、新しい環境に身を置いたことで、視点が変わる。それによってアイデアが生まれるのだ
「見守る」とは、自分がいなくなった時の準備
期待を手放し、相手を信頼し、ただただ見守る。子育てにおいても、経営においても、「見守る」を徹底していきたいと心がけている。
先々月、『強要された我慢で、人は育たない。 叱るをどう手放すか』というタイトルのnoteを書いたが、「叱る」という行為は「見守る」の真逆をいく行為だ。他人から強要されたことで、人は育たない。相手のためを思って叱ったとしても、多くの場合は自己満足の域を出ない。
結果を求めて
「他人は自分を映す鏡」の意味について再考
ぼくが20代後半の頃、とある尊敬するマンガ家から「他人とは、自分を映す鏡でしかないから。みんな、ぼくをみて、アドバイスしてくれてるわけじゃない。ぼくという鏡に映った自分をみて意見を言ってる。」と言われた。
当時のぼくは、その意味するところがうまく理解できなかったのだが、その言葉は胸にずっと残り続けていた。「他人は自分を映す鏡」という言葉の意味は、それ以来何度も考えるようになった。
例えば、「あ